no pleasure, no life(旧ブログ名:まちづくり、例えばこんなふうに)

意固地になるほどに"まちづくり"が気になって仕方ない。自分の関わったまちづくりの活動・調査の記録を中心にしつつ、"都市""街の変化"の話題など。 Keyword→まちづくり/都市計画/荒川区町屋/蒲郡/豊橋/三河/谷中

高津モトスミ紹介①

自分にとって新たな街『元住吉』での生活を開始し、早くも11日が過ぎました。

 
 
住んでみて10日そこらの身ですが、現時点での印象でこの街を紹介してみます。
 
 
まず1つ目。
 
・商店街が賑やか
 
とにかくコレに尽きます。
元住吉駅から西、東にそれぞれ「ブレーメン通り」と「オズ通り」という2つの商店街が伸びているのですが、特に前者の「ブレーメン通り商店街」がすごい。
 
個人的に好きな商店街の2条件は「幅員の狭さ」「チェーン店の少なさ」なのですが、とりあえずそのどちらも満たしています。
さらに、多くの時間帯が歩行者天国になっていること、路面舗装がインターロッキングになっていること、店のないスペースにも(なぜか)露天商状態の青果店が出店してることなどが重なって、賑わいがかなり長く続き、なかなか途切れません。
「安いよー!」な感じの声も飛び交ったりして、歩くだけでホッコリします。
 
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(平日午前中の様子なので控えめ)

商店街振興組合?の活動も活発なようで、タワレコミスドのそれに似たポイントカード「ブレカ」の発行や、空き店舗利用と思われる休憩所兼ギャラリースペース「コミュニティセンター」の運営など、かなり頑張っている商店街と思われます。
 
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(コミュニティセンター内の様子、検索端末)
 
惜しむらくは、自転車の通行がかなり歩行者を邪魔してること。
幅員が6m程度と狭い中にも関わらず、歩行者が自由に動き回ってるので、自転車が来るとかなり危ないです。
私も駅までは自転車通勤になりそうですが、朝はこの商店街を通るのは避けたい…。
 
 
そして2つ目。
 
・良い雰囲気の川がある!
 
これは駅からはかなり離れます。ブレーメン通りの果て。
元住吉駅側の川崎市中原区と、川崎市高津区のちょうど区界にある「江川せせらぎ遊歩道」。
 
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こんな雰囲気です。
 
朝のランニングには持ってこいの環境ですし、犬の散歩や子供連れがここで憩う様子なども多く見かけます。
 
流れる水は人間にとって癒しの効果があると言われますが、都会でここまで水と生活空間が近いケースは珍しいでしょう。
地元にも愛されている空間のようで、この遊歩道沿いの8町会がスクラムを組み、草むしりなどを通じて遊歩道の環境維持に取り組んでいるとのこと。
私はこの手の「自分達の住環境は自分達の手で維持改善しよう」という心意気の活動が大好きなので、この草むしりをきっかけに地域デビューしていこうかなと思ってます。
 
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(実際に参加してみました)
 
とはいえ、“疑似”自然環境として作られた遊歩道なので、いろいろ課題も抱えているようです。
流れているのは生活排水の処理水なので、含有成分であるリンや窒素を吸収する藻類が河床に異常発生して、景観悪化や悪臭発生など、地元や行政の悩みのタネにもなっているそうでした。
 
行政側が高圧洗浄や干し上げにより発生の軽減に取組んでいるようですが、完全な根絶は無理らしくイタチごっこ。
一方の地元住民は、そもそもの浄水技術の向上や、流れる水温の低下措置、勾配をつけ流れに緩急をつけることなどを行政に求めます。
このあたりの動きを追うことで、住民まちづくりというものを学生時代より掘り下げて考えていきたいなと思っています。
 
 
今日はこんなところで。
次回ももう少しこの街の紹介をしてみたいと思います。