【荒川区民拡散希望】景観まちづくり塾の先にある可能性 - 「町屋銀座まちづくり?第10回」
ついこの間、こんなことを書いていました。
ここでやや偉そうなことを言っていたわけですが。
ちなみにここで言及しているのは、荒川区都市計画課が主催する以下の講座に関することです。
景観まちづくりに関する連続講座で、なんと参加費すべて無料というシロモノです。
リンク先の記事で言及した回では、たまたま荒川区が策定した景観計画が槍玉になっていたために一触即発の雰囲気となっていただけで、その他の回ではかなりきちんと”講座”になっている印象。
荒川区に在住していない私などという身分でも問題なく聴講できてます。
もちろん定数超えした場合は区民優先となるわけですが。
さてこの講座、前半の座学を終えていよいよ後半に移ります。
後半の内容はずばり、”まちあるき”による地域課題の抽出・整理にあります。
参加者の中で調査したい地域ごとにグルーピングされてグループ別の作業となり、最終的には来年2月の景観まちづくりシンポジウムにて発表という流れ。
これを聞いてどう思われるでしょうか。
確かに、これはあくまで官製のまちづくりです。
行政の引いたレールに乗っかって、誘導されるがままに景観まちづくりの意見をまとめて、最後に”区民のみなさまのおかげで新たなご意見・方向性が見えました。実現可能性を含めて今後のまちづくり行政において前向きに検討をしていきたいと思います。ありがとうございました。メデタシ”で終わるような流れなのでしょうか。
確かに、ここで発表される内容を受けて行政がいかなるリアクションの可能性があるのかが開示されていないことに、一抹の不安はあります。
それは、行政主体であるがゆえに陥りがちな、アリバイとしての住民参加になってしまう危惧です。
でも、私個人としては、ここで作られる景観まちづくりのビジョンが、”あとは役所がやってね”というような行政任せのプランになっていなければ、きっと次のステップにつながる。大丈夫なのではないかと考えています。
例えば内部から”じゃあ、自分達で景観まちづくりを進めていこう””できることからやっていこう””従来の常識にとらわれずやっていこう”という動きが起きてくれば?
行政が作った機会をあくまでキッカケにして、行政意向など考慮せず勝手に始めてしまえば?
そうなるためには、年配の方だけでなく、これからの荒川区のまちづくりの主体となる若い世代の方々の参加が必須かつ有効のではないでしょうか。
そうした、区内の若いまちづくりクラスターが発掘され、相互につながること自体にも意味があります。
荒川102にも見られるような、まとまりある動きがまた生まれるかもしれないのです。
私がそんなことを思うのは、かつて参加していた「文京まちかどミーティング」が、まさにそんな場だったからです。
そのOB・OG達は、コミュニティスペースである「こまじいの家」や、まちライブラリー「花みち図書館」など、今や地域課題を自分達で解決するための動きを、それぞれが草の根で始めているのです。
防災や景観についてのまちづくりに関心をお持ちの方は、是非ご参加ください。
開催期間中受付ておりますので、ご興味のある回のみの参加も可能です。
ご不明な点などは下記問合せ先に連絡ください。
公式ホームページにある、講座事務局のこの文章にその可能性が見える気がしています。
前回の第4回講座でも、景観まちづくり推進委員会の方が「どうか若い方々は、Facebookなどを通じて拡散してください。」と呼びかけていたのが印象的でした。
事務局も変化を期待しているように感じるのです。
次回の荒川区景観まちづくりは今週末、10月1日(土)13:30から。
後半のまちあるきのイントロダクション講義となっています。
荒川区にお住まいの方々、ぜひ。