no pleasure, no life(旧ブログ名:まちづくり、例えばこんなふうに)

意固地になるほどに"まちづくり"が気になって仕方ない。自分の関わったまちづくりの活動・調査の記録を中心にしつつ、"都市""街の変化"の話題など。 Keyword→まちづくり/都市計画/荒川区町屋/蒲郡/豊橋/三河/谷中

東京都の積算ミスに対する音喜多先生のコメントにやや違和感。

学生時代より尊敬している音喜多さん(現職都議)の記事から。 

otokitashun.com

 

この報道に関する内容です。

www3.nhk.or.jp

 東京都が今年度に行った40の公共工事の入札で、落札条件の一つとなる「最低制限価格」を誤って設定し、このうち8つの入札では、本来落札できた業者が工事を受注できなかったことが都の調査でわかりました。

東京都は先月、下水道設備の入札で落札条件の一つとなる「最低制限価格」の設定を誤るミスが見つかったことを受けて、ことし4月以降に行ったすべての入札について緊急調査を行いました。
その結果、40の入札で同じようなミスが見つかったということです。

(上記記事より)

 

要は、本来正しく算出されるべき工事価格において積算上の誤りがあったため、最低制限価格にもズレが生じたということ。

本来の金額であれば最低制限価格未満とはならずに落札なっていたはずの業者が、みすみす受注機会を逃すことになったということです。

 

この問題に対して音喜多さんは、以下のように指摘しています。

 

最低落札価格は計算ソフトなどによって算出しているはずですが、これだけ多くの入札でミスが発覚したということは、間違った値や数式を入力したフォーマットを前例踏襲していた恐れがあります。

何より根深いのが、そうして出てきた誤った値に都職員が気づかずにスルーしていることです。

事業内容に対して理解があり、「この案件で妥当な金額は○○億円~✕✕億円だな」という相場観さえ持っていれば、誤った金額を見れば違和感が働くはずです。

(上記ブログ記事より)

 

全くの的外れではないのですが、少しセンセーショナルに、誇張されすぎている気がします。

煽り?

 

この件について、私が実際に地方公務員として工事設計・積算実務を経験した立場から勢いでツイートしたものを並べてみます。

 

 

・・・と、いう感じです。

金銭感覚の話がないわけではないのでしょうが、それよりは、年間発注スケジュールを遵守することが至上命題であり、プレッシャーの下にある行政担当職員の下では、またこういうことは何度でも起きるのだと思います。

根本的な仕組み、例えば検算業務の外注化などこそ有効のように思われます。