【妄想】町屋プロジェクト構想其の壱 「読書会で0からコミュニティを作る"まちやナイトキャンパス読書会"」
町屋や荒川区に関するこの一年弱のジタバタの結果、とても嬉しいことに少しずつ蓄積ができてきました。
この蓄積、言うなれば社会関係資本的なものを、うまく活用したいのです。
そこで、町屋を舞台にやってみたいと考えていることを、これから紹介してみたいと思います。
そしてそれらは大体、他の地区で試みられてきたことです。
ええ、要はパクるのです。
TTP(徹底的にパクる)ということが必要な気がする。
TTPもできないのに、オリジナリティなんて出せるわけがない。
というかいらない。
「らしさ」を出すのは、TTP出来てからでいい。もし「真似はダメ」とか思っているなら、
その考えは今すぐ改めてほしい。すべての成長は、真似からです。
(上記ブログ記事から引用)
さて、今回パクるのは ?
今回パクる元ネタはこちらです。
「こすぎナイトキャンパス読書会」
(公式サイトより)
そう、読書会です。
"読書"や"本"というネタは、かねてからコミュニティ作りのきっかけの一つになりうる可能性を感じていたのです。
同じ本を読んだという共通点だけで、それまで見ず知らずの人同士のコミュニケーションが起こるって、すごいことでしょう。
だから自分がコミュニティ作りに携わるなら、まずは読書会からだろうなと思っていたのです。
そのあたりの経緯はこちら。
さて、「こすぎナイトキャンパス読書会」の話に戻りましょう。
「こすぎナイトキャンパス読書会」とは、武蔵小杉で進められているエリアマネジメント活動の一つです。
小杉駅周辺エリアマネジメント
そもそもエリアマネジメントとは何かを説明するのは今回の意図ではないのですが、簡単に。要は、現代的な自治会活動です。
武蔵小杉東側エリアは至る所で再開発が進められてタワーマンションができて新住民が圧倒的に入り込んできました。
もちろん各マンション単位での管理組合はあるのですが、それはあくまで区分所有法に基づくもので、コミュニティ作りの活動を担うことはありません。
そこで川崎市が主導して、この新しい街を一体的に盛り上げる組織であるNPO法人「小杉駅周辺エリアマネジメント」が組織されたのです。
身近な生活圏内の一定のまとまり(エリア)において、様々な活動の担い手が連携を図って活動主体や組織を構成し、人材や資源を活かしながら、地域課題の解決や街の価値向上を図るなどの目標を揚げて取り組むことにより、特性や魅力のある地域(エリア)を創り、管理、運営(マネジメント)していく活動のことをいいます。
NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントでは、地域住民や市民活動団体、企業等と横断的な連携を図り、武蔵小杉のまちの維持・発展をささえる仕組みづくりや活動に取り組んでいきます。(上記サイトより引用)
「こすぎナイトキャンパス読書会」は、その活動の一環ということになる。
こすぎナイトキャンパス読書会
本を読んできて意見交換するだけ
では、その読書会はどのように行われているのか。
と言っても難しいことはほとんどなく、
課題図書を設定し、それを読了したことを前提に1時間半程度のディスカッションを行う
ということに尽きます。
主催側にファシリテーターを置いて、意見交換を促進するような進行をします。
"参加しやすさ"が大事
コンテンツも重要ですが、むしろこの読書会の目的は新参者を受け入れることにこそあります。
つまり、初めての人が参加しやすさが重要なのです。なぜか。
若者が町会・自治会入会を敬遠するのは、「興味ないから」という理由の他に、「何やっているのかわからないから」「どうやって参加するのかわからないから」の2つが大きいところではないでしょうか。
この「こすぎナイトキャンパス読書会」では、その2点を解消する試みがうまくなされています。
まず、情報公開が丁寧なのです。それがこちら。
次回開催の告知など、事細かに情報が公開されています。
基本的な情報収集源がインターネットである以上、"丁寧に""頻繁に"情報にアクセスできる環境があるということはそれだけで意義があります。
そしてさらに、参加の手続きが明確なのです。それがこちら。
「こくちーず」というインターネットサービスにより、参加希望者は簡単にフォームに必要事項を記入、参加申し込みをすることができます。
所要時間にしても、ものの3分1もかからず手続きが完了するわけです。
無料です
それが意外と大事。
主催側も参加者(もちろん課題図書の入手は各自ですが)も負担がないのが、最初のやり方としては適当な気がします。
その他読書会事例
蒲郡市の喫茶スロース読書会。
さらに、読書会の形式別まとめを発見したので紹介してみます。
町屋におけるアレンジの余地
さて、町屋ではどうするか?
とはいえ、基本設計は小杉と同様で良いと思うのです。
「防災」とか「もんじゃ」とか、テーマ設定の仕方に地域性を持たせることは一つ考えられますね。
より大事なのは、第一回の開催をいかにPRするかということ。
エリア限定な人々にリーチさせるためには、SNSはむしろ決定的な手段にならなそう。
ウェブ上のポータルを構築した上で、町会・自治会の掲示板を借りたり飲食店にフライヤー置かせてもらったり、アナログな手法による補完が必要だろうなと思います。
意外と楽しく妄想を紹介してしまった。
次回は未定。