町屋にできたシェアスペースをどこよりも早く紹介します
余所者がおこがましいことを言うようですが、敢えて言わせてください。
町屋の街が変わってきました。
コーヒー1杯程度の金額で一日使い放題のシェアスペースができたのです。
(公式サイトより)
2018年第一弾のエントリは、荒川区に新たに現れたこのスポット「ivyCafe neighbor&work」の紹介をしてみたいと思います。
回し者だって?ええ、回し者ですとも(嘘
恵まれた立地条件
まずは基本情報から。
アクセスがとてもよいのです。
町屋駅から歩くと、7分程度で到着します。
尾竹橋通りを北上して、ライオンズマンションを過ぎたあたりで左折。
荒川区らしい住宅地の一角に、そのスペースはあります。
蕎麦の「うじいえ」さんの真向かいになります。
自転車ヘビーユーザーの荒川区民にとって重要なポイントとして、駐輪場(予約制)も無料で使えますよ。
(ちなみにこの場所、もしや前身はこちら・・・?)
ただの作業スペースじゃない、相互交流こそが肝
このスペースは、いかなる目的をもって設定されたのか。
運営会社の公式サイトの情報の中に、開業の狙いや思いを読み取ることができます。
こちらで見てみましょう。
私たちは、みなさんの自宅の近くや通勤の途中、電車が空いてる逆方向の場所に、自宅より緊張感があり、会社よりリラックスできる空間を提供します。「ivyCafe NEIGHBOR&WORK」では、コーヒー店のように騒がしくなく、周囲の混雑や時間を気にせず、ゆっくりと自分の時間を使うことができます。
(公式サイトより、ボールドは筆者)
一つ目はつまり、読書や仕事に使うことができる作業空間ということ。
確かに2017年に「ゆいの森あらかわ」ができたことで、ノマド環境は飛躍的に向上しました。
しかし、空間のバリエーションのなさや、一極集中の弊害も感じており、滞在できる場所が街中(まちなか)に点在しているような状態を、ずっと求めていました。
まちなかの作業場所としてイメージしやすいのは、スタバやタリーズのようなWi-Fi完備のカフェがあり得ますが、なぜか区内ではそういったものは増えません。
そんな状況の中で、今回の「ivyCafe」さんのようなスポットが生まれてきたこと。
私が思うに、これこそが荒川区なりの一つの解なんだと思うのです。
さらに読み進めてみましょう。
自分の交友範囲は意外と狭いもの。会社の同僚、取引先や同業者、子供の学校や習い事関係等。私たちは、みなさんがお住まいの地域に、多様で新しいつながりが生まれる場を提供します。「ivyCafe NEIGHBOR&WORK」では、地域にお住まいの会社員、主婦、シニア、起業家、ライセンサー、クリエイター等、様々な職業や年代のみなさんが、安心してご利用いただける空間をご用意しています。
(公式サイトより、ボールドは筆者)
ここに、より深い意図が書かれています。
空間をシェアするということは、人々が物理的に短い距離で居合せるということ。
月並みですが、個がつながることで、1+1=2以上の価値を生むということに疑いの余地はありません。
そのことは私も、先日の「talk ARAKAWA」を通じて痛感しました。
こちらのスペースはどうやら、そうした相互交流を積極的に生み出していくことに狙いがあるようなのです。
相互交流のための会員専用SNSや、イベント運営などを通じてコミュニティを耕していくのだということ。
以上をまとめると、この新しい「ivyCafe」というスペースは、「作業空間」+「交流空間」ということになります。
古民家を活かした等身大の"ちょうどよい"オシャレさ
足を運んでみると、作業場所に求められる"居心地の良さ"をまずは実感することとなります。
それでは、具体的に建物の様子を見ていきましょう。(開業初日に筆者撮影)
■玄関
思わず「ただいま」と口走ってしまいそうな、上品かつ温かみのある玄関。
ちなみにシステムは現代的で、スマホアプリやPASMOでロックを解除します。(要事前登録)
■パーソナルスペース
ここでは2つの部屋を紹介しましたが、このようなパーソナルシート(予約なしで自由に使える席)が何種類もあります。
作業席ということで、パソコンや読書、勉強などを行うことができます。
言わずもがな、全席で電源とWi-Fiを利用可能です。
■ミーティングシート
個人作業以外にも、予約して使用することができるミーティングシートが2名、4名、8名向けと用意されています。
こちらは縁側のミーティングシート(〜4名)ですね。
8名までのミーティングシートには、ディスカッションに使える黒板も設置されています。
これは打ち合わせがはかどりそう。
■2階へ
驚くほど急な階段をのぼると、そこは2階です。
2階には床座タイプのパーソナルシートと、
月単位で利用することのできるプライベートシートがあります。
プライベートシートは支払いも月額なので、自分の拠点として利用することが可能です。
そんな「ivyCafe」さん、全体の間取りはこのようになっています。(いずれも公式サイトより)
■1階平面図
■1階
さて、いかがでしょう。
無料見学を受付しているほか、そもそも会員登録も無料で、利用した分だけを支払う仕組みです。
こうしたスペースは利用者が増えるほどシナジー効果を発揮していく気がするので、ぜひぜひチェックされることをオススメします。