「千住ではじめる」プロジェクトを覗き見してきた話。
なんと2018年2本目の記事です。
言い訳をすると、生存のための活動にかまけてました(汗
さて久々の今回は、荒川区のお隣である足立区のオモロイ動きをのぞいてきた話です。
3月10日に開催された、「千住ではじめる#3 アイデアプレゼン大会」にお邪魔してきたのです。
なお、本編には関係ないのでサラリと扱いますが、場所はここ、東京未来大学でした。
なんとここ、言わずと知れた3年B組金八先生で何度も「足立区立桜中学校」としてロケに使われた場所なのです。
2000年代前半までは足立区立第二中学校として、本物の中学校として使われていたのですが、少子化に伴う統廃合の流れを受け。。。
今ではこの校舎の所有権は私立大学法人である東京未来大学に移り、校庭部分に新校舎が建っていたりと、往時から姿を少し変えています。
「千住ではじめる」プロジェクトとは?
「千住ではじめる」プロジェクトとは、足立区の中でも特に北千住駅の東口エリア"千住東エリア"における空き家活用プロジェクトです。
足立区のような密集市街地では、空き家が課題となります。
その理由はやはり防犯・防災上のものなのですが、ただ空き家を除却するというわけではなく、有休なストックとして、より公益的な活用をすることで、同時に課題解決を 図る考え方にシフトしてきています。
発端は、足立区住宅課が実施したプロポーザルである「空き家利活用促進事業コーディネート業務委託」。
このプロポーザルで事業者として特定されたのが、「特定非営利活動法人千住藝術村・株式会社ARCOarchitects 共同体」。
彼らは今回「千住Public Network EAST」を名乗り、空き家利活用コンペを開催したのです。
こちらが公式サイト。
空き家活用アイデアプレゼン
今回のテーマは、具体的に提示された物件「駄菓子屋ハウス」(千住旭町)を題材に、活用のアイデアを、本当に使う前提で提案すること。
そう。本当に使うのです。ここが、ただのアイデアプレゼンとの違いでしょう。
応募者は、アイデアや公益性、事業性などをアピールすることで、”我こそは空き家を活用するのに相応しい存在である”ということを競い合います。
12件の応募があったそうで、最終プレゼンにはその中絞られた4者が登壇されていました。
ただ、最終プレゼンの4件からさらに絞るということはせず、4者がそれぞれ平等に大家さんとの活用交渉に進む様子。
詳細はアレですが、出ていたアイデアはそれぞれ、
①東北と北千住をつなぐ拠点的な手毬小商いカフェ 東北わくわく堂
②曜日でオーナーが変わる、子育てママの居場所
③日常と非日常が同居する"家劇場"としての一人暮らし
④建築家が地域活動拠点としてプロデュースし、その後少しずつ地元主導に移行
という感じでした。
提案者の半数以上が女性なのが印象的でした。
審査員からの質問で「なぜ、それを千住の地で?」というのが多かったけど、今回みたいなプレゼンではどうでもいいんじゃないのかなー。。
さらに感想をいえば、まずは②の提案中で紹介されていた活動イメージとして、仲良しの「ものつくりカフェモンシュシュ」さんが例示されていたことにクスリとしてしまいました。
そして③は、プレゼンのクオリティも発想のぶっ飛び度も常人の域から超えていて、なんというかもう実現してほしい感じです。
とりあえず今回は、荒川区エリアでの活動につなげるためではなく、どちらかと言えば息抜きのための訪問。
とは言え、勢いだけで終了後の懇親会に飛び込んでしまい、ずっとご挨拶したかった株式会社CANの方とつながれたのはとても収穫でした。
勝ち負けではないですが、負けない。