no pleasure, no life(旧ブログ名:まちづくり、例えばこんなふうに)

意固地になるほどに"まちづくり"が気になって仕方ない。自分の関わったまちづくりの活動・調査の記録を中心にしつつ、"都市""街の変化"の話題など。 Keyword→まちづくり/都市計画/荒川区町屋/蒲郡/豊橋/三河/谷中

善悪では語りきれない道路整備。荒川区の都市計画道路の現状と今後について整理してみた。(その1)

 

間違いなく必要なのだけれども、あまり近くにあってほしくないものってありますよね。

そう、迷惑施設の話です。

 

英語ではNot In My Back Yard(「我が家の裏には御免」、略称NIMBY)という言葉として、火葬場や清掃工場、食肉処理場、空港等、場合によっては学校まで含むこともあります。

これらは社会生活を営む上で必要不可欠な施設であることは間違いないのですが、あまりに近すぎるのは好ましくないという困った存在。

f:id:phantom_gon:20180715143103j:image

 そして、通常はそのNIMBYにはあまり含まないものですが、道路というのも迷惑施設の一つと言えるのではないかと考えています。

道路というものは、広域的な交通ネットワークや大火時の"焼け止め"のために必要であることは疑いありません。

しかし、いざ自分の家の前に幹線道路ができてしまった場合、交通量の増加に伴う交通安全の課題が発生したり、排気ガスによる生活環境の悪化も危惧されたりします。

誰しも、賃貸でお部屋を選ぶ時に、大通りに面した物件を避けた経験があるのではないでしょうか。

 

さらに加えて、道路がとっても近いどころか、近すぎて、"自分の土地が道路用地として公共に召し上げられてしまう"という事態もあり得るでしょう。

用地買収として相応の補償がなされるとは言え、先祖代々からの土地をとられてしまうということはそれだけで耐えがたいことかと思いますし、培ってきた生活の継続性が失われてしまうという問題もあります。

 

さて、今回も前置きが長くなりましたが、今日はそんな道路についてとりあげてみます。

そんな道路は、都市計画道路と呼ばれます。

この都市計画道路について、最新の情報を見ながら考えてみたいと思います。

その1では、都市計画道路の基本的な情報について。 

 

 

都市計画道路とは

f:id:phantom_gon:20180715143223j:image

まずは、都市計画道路とは何か。

一言で表すと、「行政が都市計画上必要として決定手続きを行なった道路」となります。

 

性質上のポイントは二つです。

  1. あくまでも決定されただけであり、まだ作られていないものもかなり存在してること(=物理的な道路に限らないこと)
  2. この"決定"があまりに目立たないこと

ということに尽きます。

 

都市計画道路の三段階

都市計画道路にはおおまかに、計画、事業化、供用という3つの段階があります。

 

①計画段階

計画は、「ここに道路を(いつか)作りますよー!」と、行政が手続きを踏んで決定した段階です。

ですので、この時点では物理的な道路形状は現地に存在しないことになります。

 

ただ、決定されただけの時点でも、都市計画道路の区域内にかかった敷地には、一定の建築制限がかかります。

そこには何もないのに、管理者の自由な建築行為に対して制限がかかってしまうのです。

制限内容は複雑ですが、「鉄筋コンクリート造はNG、三階建以上はNG」とだけイメージしてもらえば。

 制限内容が気になる方は、自治体が情報を開示しているので調べていただければと思います。

例として、大田区の事例がこちらです。

都市計画施設の詳細 大田区

②事業化段階

事業化は、「よし、これから都市計画道路を作りますよー!」ということで、行政がいよいよ具体の道路整備に向けて動き始める段階です。

決定手続きとは異なりますが、ここでも"事業認可"という都市計画上の手続きがなされます。

www.metro.tokyo.jp

 

事業化の決定がなされたとはいえ、すぐに道路整備のための土木工事が始まるわけではありません。

ここからようやく、用地買収に向けた水面下の交渉が始まります。

難航するところで、時間とお金がかかるフェーズと言えるでしょう。

ちなみに、事業認可後に初めて権利者との接触が開始されるわけではなく、実際は事業認可前から、事業規模などを検討するための測量などで地元に入るようです。

 

ちなみに、都市計画道路が事業化されると、このような看板が現地付近に立てられます。見覚えはないでしょうかね。

f:id:phantom_gon:20180715143125j:image

③供用段階

用地買収のための長い長い交渉が終わったのちに、ようやく道路を作る工事が入ることになります。

完成すると、テープカットのような儀式をして、供用開始となるわけです。

 

www.higashiaichi.co.jp

 

荒川区都市計画道路

都市計画道路については、具体例を見るのがわかりやすいでしょう。

荒川区で2つの例をご紹介します。

 

補助90号線(≒ゆいの森通り)

まずは補助90号線。

以下の図で、茶色の線都市計画道路の計画線ということになります。

f:id:phantom_gon:20180713230550j:image

荒川区地図情報より、第二峡田小学校周辺)

 

正式名称は東京都市計画道路補助線街路第90号線」です。長い。。。

実は町屋駅から西の部分も同じ補助90号線なのですが、おそちらのほうはおむね完成しています。

完成していない、町屋駅の東からサンパール荒川付近の区間については、いま現在事業が進行中です。

計画決定はなんと昭和21年4月25日

 

東京都が平成24年に方針を打ち出した「木密地域不燃化10年プロジェクト」の中で「特定整備路線」として位置付けてられており、優先的に事業が進められている路線です。

f:id:phantom_gon:20180715143125j:image

補助193号線(=旭電化通り)

f:id:phantom_gon:20180715143155j:image

熊野前の交差点から荒木田の交差点の間で東西にまっすぐ走っている、旭電化通りです。

「旭電化通り?もうできているのでは。。」と思われるのかもしれませんが、完成していないのです。

f:id:phantom_gon:20180713230554j:image

(同地図より、荒木田交差点周辺)

 

この地図は、南北に走る尾竹橋通りと東西に走る旭電化通りの交差する荒木田付近を表しています。

尾竹橋通りについては計画線と実際の道路の線が一致していることが読み取れますが、旭電化通りについては計画線が一部建物と重なっていることが読み取れるのではないでしょうか。

 

実は旭電化通りの計画幅員は、もっと広いのです。 

 

それゆえに、後述する「第四次事業計画」では優先整備路線の一つに位置付けられ、「平成37年度までに優先的に着手する」ことになっています。

そしてなんと、この旭電化通りについては今年の3月に事業認可がなされ、用地交渉が始まっています。

都市計画道路の整備 荒川区公式ホームページ

 

f:id:phantom_gon:20180715143147j:image

 

今回はこんなところで。

次回は、政策としての都市計画道路について考えてみたいと思います。

 

酒と半纏と肩の痛みと、あと酒と。正式な氏子として天王祭に初参加した話。

都電バルや家劇場のことを書いてたら、肝心の天王祭のことを書き残していませんでした。

今年の天王祭は三年に一度の本祭りだったのですが、それとは関係ないところで、私にとって特別な位置付けのイベントとなったのでした。

忘れぬうちに、そのへんのところを書いてみたいと思います。

f:id:phantom_gon:20180619215556j:image

(町屋地区の中でもけっこう美しいと思う二仲町会神輿)

区民・氏子として初の祭礼

昨年に続き、今年も天王祭に参加して地元の御輿を担ぎ、地元を存分に感じてきました。

住所から決まる私の本来的な町会は、「町屋四丁目実揚町会」(みあがり、と読む)なのですが、いろいろなご縁で、お隣である「町屋二丁目仲町会」(二仲)の一員とさせていただいています。

 

f:id:phantom_gon:20180603154449j:plain

(お祭りの終わり際に偶然見かけた実揚町会の神輿)

 

※ちなみにどこの町会がどのエリアなのかという範囲はとてもわかりにくいのですが、荒川区の防災地図が参考になります

https://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/bosaibohan/sonae/bosaimap.files/bousaitizuzenikiomote.pdf

二仲の紫半纏は目の覚めるような鮮やかさで、袖に腕を通すことがなんとも誇らしい。

御神輿の、黄金で優美な意匠も好み。

そんな感覚もあり、私にとってすっかり"ここが自分のまち"なんだと思えるようになってきた気がします。 

f:id:phantom_gon:20180603144221j:plain

さて、そういえば私が荒川区へ転居してきたのは昨年の7月なので、そこから考えると初めての氏子としての天王祭だったということになります。

昨年は横浜市民として、フライング的に天王様の氏子体験をさせていただいたのでした。

phantom-gon.hatenadiary.com

phantom-gon.hatenadiary.com

本祭ではあったけども

聞き飽きたかと思いますが、今年の天王祭は、三年に一度の本祭、本祭りでした。

本祭ではない、他の二年間の祭礼は、陰祭と呼ばれます。

これら何が違うかと言えば、天王様たる素盞雄神社本社神輿の有無です。

町会神輿とは異なる、やや大きな神輿が出されます。

 

一方の陰祭では本社神輿が出ずに、天王様の氏子61町会それぞれの神輿が、基本的にそれぞれの町内巡行(町内会の中でまわるだけ)を行うのみとなっています。

二日間の中で一度だけ、各町会の神輿が一挙に揃う連合渡御というものがあり、そこが観光的な目玉になります。(人によっては連合渡御のほうが好きという声もあるようdすが)

本祭ではこの連合渡御がなく、かわりに巨大な本社神輿の渡御があるという仕組みのようです。

 

本社神輿は、荒川区内を二日間かけて大移動します。

土曜日の朝に素盞雄神社から宮出しされ、南千住連合による渡御→三河島連合による渡御→町屋連合による渡御となり、17:00頃に町屋の原稲荷神社に宮入りし、特設された御旅所で一晩を過ごします。

http://www.susanoo.or.jp/pdf/h30_route.pdf

お天王様ありきの祭りスケジュール

そんなわけで本祭だったので、お祭りのスケジュールも、本社神輿渡御を中心に組まれます。

何が言いたいかと言えば、町内巡行のウェイトがかなり小さいのです。。。

f:id:phantom_gon:20180619220429j:image

(南千住連合による本社神輿渡御)


f:id:phantom_gon:20180619220433j:image

三河島連合による本社神輿渡御)

 

こんな感じの、本社神輿の巡行が大半だったのですね。

例えば記憶を辿ると、町屋地区連合で言えば、

 

1日目は早朝から素盞雄神社で宮出し

南千住にある神社なのですが、何の言われか、町屋地区の氏子達が本社神輿を宮出しすることになっているらしいのです。

その後は南千住地区・三河島地区連合がそれぞれ本社神輿を担いだのちに、15時頃から町屋地区連合が荒木田交差点から本社神輿巡行して、18時に原稲荷神社へ宮入り。

町会神輿は、ようやく18、19時頃から巡行を開始。遅い。

1時間くらい町内巡行した後、終わってしまいました。。

 

2日目も、町内神輿が出るのは13時からの1度のみ。

 

本社神輿と同じ時間帯には基本的に町内神輿の出番はないので、どうも出番の少ないお祭りでした。

本社神輿を担ぐには、専用の羽織("白鳥"と呼ばれているもので、上の写真の白い衣装)を着用せねばならず、それを借りるには町内貸半纏とは異なる手続きが必要だったらしいのです。

そんなことまったく知らずな私は、完全に2日間手持ち無沙汰だったのでした。。。笑

 

貸半纏の効果

三年に一度の本祭でしたが、本社神輿を担ぐことは叶いませんでした。

しかし、少なくとも貸半纏さえ着ていれば、町会の人間として見てもらえるようです。

町内神輿の巡行のために、今年も昨年と同様、相互協力の関係にある他地区の氏子(違う神社)に協力依頼をしていたようですが、あくまで町会半纏・紫半纏が神輿の内側、他地区の人間が神輿の外側という不文律があったようです。

知らずに神輿の外側を担ごうとしていると、彼らが「町会さんは内側に入ってください」と言ってくれたのでした。

 

酒、酒、酒。酒三昧。

お祭り中はひたすらお酒でした。 

f:id:phantom_gon:20180602180720j:plain

まず、神輿が出ていない時間帯は、公園に設置された拠点で待機。

なんとここでは、アルコール飲み放題、しかも時間無制限でした。

公園に入ると、「なに飲む?」とお店のように聞かれ、飲み終わるとすかさず次の飲み物を聞いていただけるのです。

選べるラインナップも、サーバーからのビールのほか、緑茶ハイ、ウーロンハイなど、限られているとはいえ手厚さを感じます。

f:id:phantom_gon:20180603125421j:plain

(青年部の拠点、町屋二丁目くすのき山公園)

 

また、神酒所から神輿を出す際にも、出発式としてお神酒が配布されます。

「いやさか!」の掛け声のもとで、ぐいっと。

 

神輿を担いでいる時間こそ(物理的に)飲めませんが、途中たびたびある休憩ポイントでは、給水としてアルコールが出されます。

紙コップいっぱいのこともあれば、贅沢に350ml缶が振舞われることも。

あわせて焼き鳥やフルーツ、キュウリといったつまみも出されます。手厚い。。。

 

そして1日目2日目ともに、神輿が終わった後、拠点である公園にて小宴。これが直会。。?

 

お祭りとは、これだけ酒が飲める環境なのです。

「酔えば神の領域に近づく」なんて言われますが、それもここまでくるかという感覚。

納得はできるのですが、その環境を作るために奉賛金で酒が買われていることはもちろん、炎天下で必死に働く町会婦人部があってこその環境であることを忘れてはなりません。

 

酒の勢いで図らずも手にした"地元"というチケット

日中からだらだらと飲酒が続くものだから、当然タチの悪い酔いがじわじわと回ってきます。

特に2日目の夜は頂点で、そこまでの酒の積み重ねに加えて、打ち上げと称しての地元スナックでのカラオケ騒ぎがトドメでした。

 

年代に合わせて尾崎豊海援隊で対応していたのですが、次第に楽しくなってきてしまった一方で記憶は薄れていくばかり。

なんとか地元に自分の存在を焼き付けてやろう、、とばかりに。

 

そして気付いたら、地元町会の青年部に入会し、グループLINEに加わっていたのでした。。

 

ちなみに青年部とは、正式には「町屋二丁目仲町会 青少年部」という町会の一部会です。

なのですが、その実態は祭礼や縁日の時に力仕事や運営を町会本体から依頼されて一手に担う、やや独立会計の組織。

年配ばかりの町会本体とは異なる、30-40代の受け皿である一方で、主張や青年部内での同胞意識が強く、町会本体との関係は良いとはいえないティターンズ系組織。

ちなみに中学時代のつながりで形成されるので、本来の町会圏域の外に住んでる人もけっこういます。。。

 

ともあれ、氏子として初めての祭礼に参加したことで、本来の“地元“へ入門するための足がかりができました。

今後は、青年部の内部から見た、しがらみに満ちた地元というものを観察・発信していけるような気がします。

粉々に砕かれる理想の一方で、それに勝るような希望が見えてくるとよいのですが。

 

たぶん(震え

【超主観】都電バル2018を勝手に振り返る。「あらかわ都電バル2018」の当日スタッフとしてがっつり関わってみた話。

f:id:phantom_gon:20180610193121j:image

6月9日〜10日の2日間で「あらかわ都電バル2018」が開催され、無事に終了しました。

参加店舗をはじめ、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。

2017年11月に開催された第1回「あらかわ都電バル2017」は様子を見ることもできませんでしたが、今回は当日スタッフ(土曜日終日と日曜の撤収を少し)として、かなりの部分を見届けることができました。

お店は行けませんでしたが。

 

いちスタッフとしてイベントを最前線で味わうことができた一方で、主催者としてのジレンマのようなものも間近で見ることができました。

忘れないうちに、都電バルの意義とか、難しい点などを書き残してみます。

(※なので、いわゆるイベントレポートとは異なります)

 

都電バルの概要

くどいようですが、イベントに関する公式な情報はこちらから。

arakawa102.com

 

まずは、都電バルとはどんなものだったのか。

 

余談ですが、当日受付で呼びかけをしていた時の悩み。

バル系のイベントが全国的に増えているとは言え、まだまだ普及したとは言えません。

ましてや下町のおばあさま方にとっては身近ではないらしく、しきりに「これは一体何?」と質問されました。そりゃそうですよね。

「"都電バル"やってまーす!」と言っても『都電バルとはなんぞや』ってなるし、

「食べ歩きイベントやってまーす!」でもなんか違うし、

結局ちゃんと説明しようとすると、2分くらい時間かけてた気がします。

 

さて、都電バルとは、町屋と三ノ輪橋の参加飲食店合計31軒の中から、四軒をおトクにめぐることのできるイベントです。

 

どんな仕組みなのか。

イベントの二日間は参加店舗に「ワンドリンク+おつまみ」の特別メニューを用意してもらい、それを二日間だけ有効な四枚綴りのチケットと交換できます。

前売り券3200円(当日券3600円)なので、800円ずつの食券四枚1セットを持って街を巡ることになります。

 

チケットを口実に、今まで行ったことのないお店にも気軽に入ることができて、メニューに迷うことなく、800円でワンドリンクとおつまみが味わえるわけです。

 

f:id:phantom_gon:20180610193313j:image

町屋駅前とジョイフル三ノ輪商店街に特設されていた受付では、そのチケットを販売していたわけですね。(写真は三ノ輪)

勝手に振り返る「あらかわ都電バル2018」

それでは、主に当日を中心に、イベントを振り返ってみます。 

主催者は誰だったのか

これは言わずもがな、「荒川102」の皆様です。

荒川102 - 荒川区の魅力を再発見!区民が作る地域情報ウェブマガジン。

私も荒川区に越して来る1年近く前から愛読している地域メディアで、見つけた時はあまりの嬉しさと衝撃に記事にしたのを覚えています。

phantom-gon.hatenadiary.com

地域メディアといえば足立経済新聞や上野経済新聞、浅草経済新聞といった"みんなの経済新聞ネットワーク"が有名なところですが、ここ荒川区では、フランチャイズ的ではない、完全に独立した団体として運営が行われています。

荒川区のグルメやイベント、歴史などの情報を普段書いている、どちらかと言えばオンライン上に舞台を有する彼らが、リアルのイベント企画運営に射程を拡げたのはなぜか。

それは、こちらの記事から。 

arakawa102.com

普段、オンラインでの情報発信のみを行っている荒川102。
せっかく読んでいただいているこの「荒川102」というメディアの宣伝力を活かして、もっと具体的にこの町に人やお金の流れを作りだし、町中に楽しい空気を生み出していきたい。そんな気持ちからイベントの企画がスタートしました。 

(上記リンク先より)

イベントの成功とは?

唐突ですが、果たしてイベントが成功するとはどういうことでしようか。

 

十把一絡げにするのも失礼なのですが、こうした"まちづくり系"のイベントは、そもそもどうして行われるのでしょうか。

極論してしまえば、別にやらなくてもよいものなわけです。

なくても日常は、問題なくまわっていきます。

でもそれは、最低限の日常に過ぎません。

 

にも関わらずそこに、イベントというイレギュラーな風を起こす理由があるとすれば、それはそんな最低限の日常を変えるためでしょう。

日常をどう変えたいのか。なぜ変えたいのか。

そこには、イベントに関わる様々な人々の、必ずしも一枚岩ではない思惑があるのでしょうが、そんなバラバラの思いが、イベントという一つの入れ物を通じて、光るのです。

笑顔や幸せは確実に生まれた

受付スタッフは受付にいるのみでしたので、店舗内の様子は、結局見ることはできませんでした。

しかしながら、受付にいても、はしご酒を現在進行形で楽しんでいるお客様を見かけることは、何度かありました。

目印は、当日のみ配布していたパンフレット見ながら歩いてたら、ノベルティとして配布していた東京都交通局のバッグを持っていたり。 

カップルやご夫婦、3〜4名の仲間たち、もちろんおひとり様など、パーティ編成は様々。

でも、そのどれもが楽しそうに見えて、それはもうスタッフ冥利に尽きる思いでした。

 

関係者バイアスは当然ありますが、本当に街が楽しそうに見えた。

 

Twitterのタイムラインにも、反響が。


都電バルが、お客さんの笑顔や幸せを作るのに一役買っていたことは明らかだなーと思わされます。

成功段階説(えらそう)

さて、改めて、イベントの成功とはどんなことでしょうか。

もちろん様々な考え方があろうかと思いますが、私はマズローの欲求段階説になぞらえて、成功にも段階があるように感じます。

それは以下のようなものです。

 

①無事に終わった

 ≦ ②主催者が楽しめた

  ≦ ③投資が回収できた

   ≦ ④主催者以外の誰かが喜んでくれた

    ≦ ⑤企画意図が達成できた

 

巷にあふれる"まちづくり系"イベントには、イベントの実施それ自体を目的にするようなものも少なくありません。

もちろんそれを否定することはしませんが、そうしたスタンスで行われるイベントは、ともすれば内輪的な楽しさの追求に終始してしまう危険性があります。

 

では、今回のあらかわ都電バル2018はどうだったのでしょうか。

より正確に言えば、「あらかわ都電バル2018」の主催者は、どのような思いでイベントを開催していたように見えたか。

それは明らかに、「⑤企画意図を達成するため」だったように思います。 

それも、ストイックとすら受け取れる、大きな目標を抱いているように見えました。

 

イベント中、特設受付にずっと座っていれば、参加者が列を作ってチケットを買い求める姿や、前述したような、笑顔で次の店を探す姿など、思わずこちらも笑顔になるような場面がいくつもありました。

しかしそれはあくまで、刹那的な幸せ

それは確かにやりがいを感じるところなのですが、それよりも印象的だったのは、主催者が思い悩む姿でした。

何に思い悩んでいたのか。

 

華やかなイベントのかたわら、もちろん課題も見えたのです。

例えば、参加店舗の中でも、来客数が極端に偏ってしまったり、気合い入れて用意した食材が余っているという嘆きを聞くこともありました。

ノベルティの売れ行きが悪く、提供してくれた団体に対して気の毒な思いをしたり。

事の大小はありますが、これらをすべて挙げたらキリがありません。

 

イベントを繰り返すほど、開催の裏にあるそうした苦悩に目が届くようになり、ストイックなほどに嘆いてしまうのでしょう。

それは、かなりステージの進んだ活動者だからこそ至ることのできる境地なのだろうと感じました。 

まちの変化とは

都電バルはおそらく、街を少し変えました。

街に笑顔と、お店と街の人との出会いを確実に促進することができたのだと思います。(定量的な確認はしてませんが)

 

街を変える、という傲慢な表現を、あえて使わせていただきます。

それは別に、救世主を気取るわけではありません。

客体である街は、別に変化を求めているわけではないのです。

街に致命的な課題があるわけではないし、救いを求める人がいるわけではありません。

 

ただ、壮大な日常を過ごす舞台である街が、もう少し面白くあってほしいという自然な思い。

誤解を恐れず言えば、街を、自分好みにものにしたいのです。

それはある意味で、自分勝手な思い。

でも、一般的な自分勝手と異なるのは、迷惑をかける行為ではなく、確実に善意に基づいていることです。

 

そんな方向を思考する同士が集まれば?力を合わせれば?

そしたらどうなる?どうなる?

 

街はきっと面白くなるのでしょう。自分好みになる。 

むすびに

f:id:phantom_gon:20180616202214j:image

(予想以上に可愛かったあら坊・あらみぃ)

 

今回の都電バルはとても刺激的な経験で、楽しい思いと今後の勉強を、フリーライド的に得ることができました。

この経験や思いを、次回「talk ARAKAWA」をはじめとした自分の動きに活用していきたいと思います。

 

関係者のみなさま、改めてありがとうございました。

そして本当にお疲れ様でした。

第2回にして早くも規模がすごい。とうとう今週末開催される「都電バル」をご紹介。

今週末、6月9日と10日は都電バルですね。

f:id:phantom_gon:20180606232247j:plain

荒川102より)

これは、普段はローカルメディアとして荒川区のまちの様子を伝えている荒川102が、自らイベントの主催者として企画運営に取り組む、食べ歩きのイベントです。

 

正確な情報は、こちらの公式サイトを。

arakawa102.com

  

今回は、そんな都電バルの何がすごいかということに焦点を当ててみようと思います。

第2回目にこぎつけるのがすごい

この都電バル、なんと既に2回目を数えます。

前回のページはこちら。

arakawa102.com

前回は昨年11月7日および8日と、なんと火曜・水曜の開催だったのですが『きっと事情があったはず)、今回は念願の土日開催となってます。

 

参加店舗の増え方がすごい

第1回の開催時は、参加店舗は16店舗でした。

いやいやそれだけの協力店舗を足で集めるだけでも相当のことですよ。。。

一店舗一店舗訪問して、それぞれ企画趣旨を説明して、お金の話もして、、ということを考えると、とても趣味レベルでできるとは思えません。

 

それが今回、なんと31店舗。

パワーアップされてるー

 

おそらく、第1回の開催が盛況で、「次はうちの店も!」という声が高まったのかなと思われます。推測ですが。

 

お店の分布は以下の通りで、今回は拠点が三ノ輪エリアと町屋エリアに分かれます。 

三ノ輪エリア

町屋駅周辺エリア

これを機に、未開拓のお店を利用してみてはいかがでしょうか。

 

猪突猛進なPRがすごい

実は、特に強調したいのがこの点。

つまりは、主催者の方々の企画に対する熱量がものすごいわけです。

イベント開催までこぎつけるだけでも並大抵の苦労ではないのに、さらに盛り上げようとする試みがすごい。

 

フライヤー、うちわ

f:id:phantom_gon:20180606223504j:image
f:id:phantom_gon:20180606223508j:image

私も少し前に駅前でのチラシ配布を手伝ったほか、先週末に盛り上がった天王祭絡みでも、人の集まる場所でうちわを配られていました。

あと、最低限のマナーとして、配布後にゴミ拾いもされたようですよ←

 

メトロ構内、都電車内。。

駅構内の、有料広告枠にも巨大ポスターを掲示してもらっています。

また、都電の車両内にも吊り広告として都電バルの情報を見ることができます。

 

公共施設まで。

talk ARAKAWA」ではできなかった荒川区の後援名義を取得されており、かつ区の「にぎわい創出事業」という補助制度を活用されています。

このことと関係してか、とにかく区の施設にポスターめっちゃ貼られてます。

ポスターのサイズがそもそも大きくて、かつ目立つ黄色であることから、視認性とても高い。

区民の半分くらいは見てるんじゃないか。。

 

いよいよ今週末

そんな都電バルは、今週末開催です。

新たなお店や料理との出会いを楽しみにしましょう。

たくさんの野望が同居するステージ。北千住東口エリアに現れた「家劇場」のおひろめイベントにお邪魔してきた話。

※本日ご紹介するプロジェクトは、類似のものがなく最強に面白い話なので全力で拡散したい反面、きわめてプライバシー上の懸念もあったりするのでどこまで拡散してよいものかというジレンマの中、あくまで公開情報をもとにした紹介にとどめたいと思います。。。。うーんまどろっこしい

 

はい、今日はこのお話です。

 

きっかけは、今年3月に東京未来大学で開催されたアイデアコンペから。

「千住ではじめる」プロジェクト

 

「千住ではじめる」という一覧の公開講座がありました。

このプロジェクトの正体は、昨年度に足立区が公募したプロポーザルである『空き家利活用促進事業コーディネート業務委託』

業務概要は以下な感じです。

空き家利活用をテーマとした「協創プラットフォーム」を立ち上げ、活動の企画、運営、情報発信を通して、モデルエリアの現状と課題を共有し、空き家利活用を促進するための具体的な活動を展開する。

(足立区HPより)

ここで言及されている「協創プラットフォーム」が、アイデアコンペの主催者であった『千住Public Network EAST』ということなのでしょう。

spne.localinfo.jp

そして、「具体的な活動」こそが、#01から#03まで開催された「千住ではじめる」の公開イベントから、アイデアコンペまでの一連の流れということになるのだと思われます。

spne.localinfo.jp

北千住駅東口エリアには、空き家が多くあります。

見るからに明らかな廃墟もあれば、手入れ次第でまだまだ使えるものも。

そんな状況に、行政が『空き家をうまく活用してくれる人いませんか?』と、区のHPなどを通じて呼びかけたとしても、きっとリーチしないのでしょう。

空き家活用をきっかけに、担い手の掘り起こしから住民のモチベート、街としてのブランディング向上まで一気につなげていくためには、民間の、どちらかと言えば若い力と発想が必要だったということです。

 

選ばれたのが、「家劇場」

イデアコンペの様子は以前書きました。

その結果、『家劇場』という案に決まったそうです。

 

より正確に言うならば、3月に行われたアイデアコンペは、案を決めるための場ではなかったようです。

空き家にも当然、所有者たる大家さんがおられて、最終プレゼンターである4組が等しく大家さんとの交渉権を持ちます。

イデアコンペの後に、個別の交渉や、複数案のコラボレーションなどの可能性を探った後に、大家さんが最終的に選ばれたのが「家劇場」だったということでした。

 

夢をかなえる舞台

さて、その「家劇場」のお披露目会があったので、実際に行ってみました。

Facebookイベントページができていたので、それを通じて知ったのです。

f:id:phantom_gon:20180604223415j:image

住所はもちろん伏せますが、北千住駅東口から徒歩3分という好アクセス。

鬱蒼とした緑に隠れて建物の様子が見えないのが、逆にとってもよい味。


f:id:phantom_gon:20180604223419j:image

建物に入ると、スライドが。

f:id:phantom_gon:20180606003918p:plain

facebookページのスライドから)

イデアコンペの時にも使われていたスライドで、ここから彼女の独特の世界が始まります。

バレリーナ、建築家、デザイナー、ディレクター、アーティスト。その全ての夢を諦めないで追いかけることのできる場所にしたいという野望。

 

余談ですが、収納スペースをプロジェクターのスクリーン代わりにしてたのが、はやくもこの空間を使いこなしてる感じで面白かった。

 

古民家ツアー

それからしばらくは、建物の内見。

たぶん戦後すぐくらいの建物で、なかなかお目にかかれないクオリテイの長屋でした。

f:id:phantom_gon:20180606005352j:image
f:id:phantom_gon:20180606004337j:image

f:id:phantom_gon:20180606005413j:image
f:id:phantom_gon:20180606004330j:image

ずっと見ていても見飽きません。

それでもやっぱり、家'劇場"

それでも忘れてはいけないのが、ここは家"劇場"だということ。

劇場だから、表現の時間があります。

なんの予兆もなく、突然20分ほどのステージが始まりました。

この演出が、ただ古民家に遊びにきただけではないことをはっと再認識させてくれて、新鮮でした。

 

あれ?

f:id:phantom_gon:20180605233735j:image

ほら、座敷童子。

 

f:id:phantom_gon:20180605233739j:image
寝転がる。

そして音楽とともに始まったのは、とても言葉では語りつくせない世界。

 

これからどうなるんでしょうか。

さて、この家劇場はここからどうなっていくのでしようか。

一つ言えるのは、まだこの長屋には、掃除を除いて、手が入れられていないということ。

これからいくらでも変化する余地があるということです。

ということは、そんな変化の前のプロローグに立ち会うことができたのは、とても幸運なことなのかもしれません。

 

荒川区のきわめてご近所、千住のプロジェクトにご注目ください。

www.facebook.com

お祭りの"担い手不足"に抗うことはできるか?墨田区高木神社例大祭に向けた参加オリエンテーションを開催した話。

お祭りの季節ですね。

荒川区素盞雄神社例大祭「天王祭」も今週末に迫りました。

f:id:phantom_gon:20180530110049j:image

街には交通規制の予告も。
今年の天王祭は三年に一度の本祭にあたるので、いろいろと例年と様子が違うようです。

 

そんな中、今回は荒川区のお隣、墨田区にある高木神社例大祭のお話です。

これまでこの神社は、主に一般社団法人マツリズムのくだりでたびたびご紹介させていただきました。

phantom-gon.hatenadiary.com

phantom-gon.hatenadiary.com

phantom-gon.hatenadiary.com

phantom-gon.hatenadiary.com

 

今回は、その高木神社例大祭が迎えた、とある危機に関するお話です。

 

祭の担い手不足

東京にも地域ごとに、お祭りがあります。

地域によって方法の違いはありますが、多くの場所で御神輿や山車などが出されます。

東京に限らず全国的に存在する、お祭りの光景。

 

しかし、お祭り・祭礼というものは、当たり前のものでは決してありません。

お祭りの執行を担う"担い手"がいるからこそ存続しうるものです。

言い換えれば、この担い手がいなくなってしまえば、それはすなわちお祭り存続の危機ということを意味するわけです。

 

身近な複数の事例をもとにした実感ベースではありますが、自治会・町内会と同様に、この担い手の人数は右肩下がりの傾向にあるようです。

背景には少子高齢化ということも当然あるのでしょうが、どうやらそれだけではなく、"地域に確実に若者はいるのに、お祭りに出てきてくれない"という、どこかで見たような構図があるのではないかと感じます。

 

今回の、高木神社例大祭の執行を担う氏子組織の1つである「四丁目睦(よんちょうめむつみ、通称よんむつ)」も、少し特別な事情はありますが、そんな課題に直面しています。

 

高木神社建立550周年記念事業と氏子の負担

よんむつが課題に直面した背景には、前述のような一般的な傾向のほか、もう一つの理由があります。

それは、高木神社の御鎮座五百五十年に伴う氏子の負担増。

takagi-jinjya.com

 

詳しい事情は省きますが、このことによって、これまで頑張って来られた苦労が、良くない形でどっと出てしまったのです。

結果として、お祭りの直接的な運営を担うことのできる睦員はたった7名と、五年前の4分の1になってしまいました。

 

さて、祭をどうするか。

当然、今年のお祭り自体の存続が危惧されるような事態です。

無理をしてお祭りを続けるか、これを機にお祭りを縮小したり、いっそやめてしまうか。

 

お祭りは素晴らしいものですが、なくては地域が成り立たないか?と言われれば、決してそういうものでもありません。

新しく作られたニュータウンのような街では、神社祭礼がそもそも存在しない地域や、盆踊りがあるのみ、という地域も珍しくないのです。

 

では、これまで当たり前のようにあったお祭りをやめてしまってよいのか。

これまで連綿と続き守られてきたものを、断ち切るのか。

ここで強調するべきは、地域の人がどんな決定をしようと、余所者が無責任なことを主張することは控えねばなりません。

「もったいない」という言葉さえ無情なものです。

 

さて、一般社団法人マツリズムは、この四丁目睦と高木神社に、四年前から余所者として関わってきました。

基本的には、都会の若者とここのお祭りを繋げるという、イベント的な関わり方として。

 

マツリズムは、よんむつの方々と話し合いました。

もちろん、押し付けがましい方法にならないよう留意してですが。

マツリズムのスタンスはこんな感じです。

"基本的には地元の方の決断を支持します。

でも、もしもまだお祭りを存続させたいという場合は、担い手探しに全力で協力をしたいと思ってます。"

 

よんむつの方々は、まずは今年の祭りを盛り上げるよう頑張ったのち、来年以降については改めて考えるということを選択されました。

 

参加オリエンテーションによる"掘り起こし"

参加オリエンテーションの発想

まずは今年のお祭りを盛り上げるため、参加人数を増やしたいところです。

これまでもマツリズムは、地域外から若者をお祭りに紹介するという形で、盛り上げの協力をしてきました。

しかし、今回はそれだけでは不十分だと考えました。

そのためには、地域内からのお祭りへの参加門戸を広げることが最優先だと考えました。

それが、地元での参加オリエンテーションというものに結びついていくのです。

 

地域に住んでいても、お祭りに参加する方法は極めてわかりにくいものです。

お祭りに限らず、街の情報が掴みにくい。

町内会や自治会がそもそも情報発信をしていなかったり、回覧板は非加入者に届かなかったり、掲示板をそもそも見なかったり。

近年は、街の情報SNSである「ご近所SNS マチマチ | スマホでご近所掲示板」なんてサービスも出てきましたが、まだまだ下火な印象です。

 

そこで、むしろ街のほうから働きかけるための試みとして、参加オリエンテーションという説明会の開催にいきついたのです。

 

ポスティング作戦

我々には、明確なねらいがありました。

それは、地域に林立するタワーマンションを、お祭りに結びつけること。

 

f:id:phantom_gon:20180530163353j:image

(GooglaMapを下絵に、著者描画)

 

この図のように、四丁目睦のエリア内にはタワーマンションがいくつも存在します。

スカイツリーの建設に伴うエリア価値の向上が、押上までひと駅であるこの街の開発圧力を高めたのです。

 

それぞれの戸数を見てみましょう。

f:id:phantom_gon:20180530163554j:image

(不動産サイト等による概算集計)

 

1000世帯近くの、まだお祭りとつながっていない(と思われる)方々がいるのです。

ここにアプローチしない手はない。

 

ちなみに、余所者の我々も、あながち部外者というわけではなく、四年前から高木神社祭礼に関わっているマツリズム代表のほか、

曳舟駅前で定期的な青空市“ヤッチャバ”を主催する方などもチームです。

 

こんなチラシを作り、集合住宅を中心として、街にポスティングをしました。

ひたすら、ひたすら。

1000枚印刷した、ほんの一枚に対してでも反応があれば、成功だと信じて。

 

f:id:phantom_gon:20180530161053j:imagef:id:phantom_gon:20180530161102j:image

 

オリエンテーション当日

オリエンテーション当日。

このために借りた地区内の公民館は、大繁盛とはいきませんでしたが、確かな手応えを感じる様子でした。

 

f:id:phantom_gon:20180530165139j:image

(四丁目睦によるお祭りの説明)

 

f:id:phantom_gon:20180530101339j:image

(独特の"獅子頭"のイメージ演技)

 

さて、お祭りは今週末の6/2、6/3です。

私は、自分の氏神様のお祭りである天王祭へ参加します。

 

ですが、高木神社の例大祭も、(おこがましいですが)活性化の兆しが見えてきました。

どうやらオリエンテーションをきっかけに、地域からの新たなお祭り参加が増えてきているらしいのです。

具体的には、貸し半纏30枚くらいを確保する必要があるのだとか。

 

この先の展開はまだまだ読めませんが、地域に働きかける方法は、工夫次第でまだまだあることを再認識させてくれます。

みなさんの地域のお祭りは、どんなものでしょうか。

新しいイベントが、街を変える。熊野前ヨガフェス2018の当日スタッフとしてがっつり関わってみた話。

日に日にどんどん暖かくなってきますね。

暖かくなると、外での催しも増えていきます。

 

 

(余談)まずは「Ikebukuro Living Loop」

この週末、池袋では「Ikebukuro Living Loop」が行われていたようです。

ikebukuropark.com

 

舞台は、池袋東口にあるグリーン大通り。

同じ池袋でも、駅とサンシャインを結ぶ北側である繁華街エリアとは少し様子が異なり、どちらかと言えば純粋なオフィスエリアです。

メインストリートであるグリーン大通りの沿道に立地するのは、証券会社や銀行、信用金庫。これまでこのエリアは、土日の賑わいとはやや無縁でした。

 

そこに、豊島区新庁舎の移転新築と、南池袋公園のリニューアルオープン。

付近にはタワーマンションも林立し、まちは変わりはじめます。

新しい南池袋公園は、土日も賑わう拠点となります。

 

そこにさらなる賑わいをもたらそうと行われたイベントが、この「Ikebukuro Living Loop」というわけです。

昨年の11月に開催された第1回に続いて、二度目の開催でした。

 

このイベントを主催するのは、豊島区の実施したプロポーザル「グリーン大通りにおける賑わい創出プロジェクト」で特定された、株式会社nest

このnestという組織は、リノベーション界隈の第一人者である青木純さん、openAの馬場正尊さんらが率いています。

www.facebook.com

 

www.ikebukuropark.com

 

金曜から日曜までの3日間開催されていたということで、どんな様子だったんですかね。(行ってない

さて、私の週末はと言えば、当然これですよ。

 

荒川区熊野前で行われた「熊の前ヨガフェス2018」

kumanomae-yogafes.amebaownd.com

 

近所の商店街で、こちらも2回目の試みとして開催された「熊野前ヨガフェス」。

どうせ行くなら、スタッフとしてとことん楽しみ尽くしてしまえ!!

ということで今回は、当日のお手伝いはもちろん、前日準備や、当日1週間前のチラシポスティングまで手を出してしまいました。

 

今回は、そんなスタッフ側の目で見た、「熊野前ヨガフェス」について記録してみたいと思います。

結論を先に言うならば、商店街を温めて笑顔をつくる、素晴らしいイベントでした。

 

準備はなかなか体育会系

準備は前夜から始まります。

19時から商店街事務所前にスタッフが集まり、本部として使ったり、出店するお店に貸し出す長机やイス、テントを運び出します。

久々にテントたてましたよ。

f:id:phantom_gon:20180527130024j:image

(熊の前はっぴい公園の前。はっぴい公園。。。)

 

出店スペースを示す目張りもしますよ。

f:id:phantom_gon:20180527130227j:image

(一店舗につき数秒で目張りしていく精鋭部隊)

 

21時頃まで作業して、解散となりました。

翌日、つまりヨガフェス当日は朝7時からの入りとなります。

 

少し解説を。 

商店街のお店の多くは個人営業なので、日曜日は休業するというところが一般的です。(もちろん日曜営業の個人店もありますよ)

そういう意味でのシャッターの前を、イベント日限りの臨時出店スペースにしたわけですね。

出店してくれたのは、熊野前商店街のいつものお店ももちろんあれば、その他エリアから、中には区外からやって来てくれたお店もあります。

ここでの出会いが、ヨガフェス終了以後の関係につながればステキですよね。

 

そうそう、ヨガフェスと言ってもヨガだけがメインなのではなく、ヨガと臨時出店の露店、さらにフリーマーケットが主なコンテンツとなります。

 

持ち場は風船ブース

さて、ヨガフェス当日ですよ。

私の持ち場はアクト21という区施設前の広場で、子供たちに風船を配ることと、それと並行して、隣接するスペースで開催されていたショートヨガレッスンのお手伝いでした。

 

10年近くぶりに風船なんて触りましたが、子どもに大人気ですね。

ベビーカーの小さな子から、小学校中学年くらいの子たちまでにせがまれて、長蛇の列ができてました。

 

400個用意していた風船も、人気の色(「ピンク」「青」がよく売れた)からどんどん無くなっていき、お昼すぎにはほとんど0になってしまいました。

「風船くださーい」

『ごめんね、もう終わっちゃって。。。』

というやり取りはわりときつかった。笑

 

f:id:phantom_gon:20180520090136j:plain

ヘリウムガスボンベから、ほぼ自動的に作った風船たち。

客寄せのためにテントにいっぱいくくりつけてたら、あとで悲劇を生むことに。。

 

f:id:phantom_gon:20180527131549j:image

ショートヨガの合間に、荒川区在住の芸人「クロマンボウ」によるお笑いライブも。

ぜひこの機会にフォローしてみては。

twitter.com

twitter.com

 

見よ、この幸せな光景

持ち場を離れて、ヨガフェス全体の様子もしばしば見ることができました。

 

f:id:phantom_gon:20180520122043j:plain

普段から万国旗のあるステキな商店街ですが、そこに露店や、賑わう人々のワクワク感が増すと、更に幸せな光景が作られます。

きわめつけは、この気持ちの良い天気。

 

f:id:phantom_gon:20180520122139j:plain

そりゃ二足歩行のトラも闊歩しますよね。

 

17時までで露店も道路占用も終了し、慌しい撤収作業が行われます。

準備よりも短い時間に、怒涛の作業。

でも、1日間の企画をともに運営する中で、スタッフさん同士のチームワークがなんとなく形成されていたので、準備よりもスムースに作業が進んだような印象でした。 

 

ちなみに、ボランティアスタッフは、完全なる無償というわけではなく、その日の露店で使えるチケットが配布されました。

この配慮も嬉しい。

 

その後、スタッフさんが集まってこひきやさんで打ち上げ。

とても楽しいひとときで、私などでも、ボランティアスタッフやれてよかったなあと痛感させてくれる場でした。

 

若いチカラが、まちを変える。

こうした商店街イベントについて、どう思われるでしょうか。

どんな意味があったと思われるでしょうか。

 

手放しに「ステキなイベントだ」と思ってくれる方もいるのだと思いますが、周辺にお住いの方は、もしかしたら「騒がしいな。。静かにしてくれ」と感じたのかもしれません。

一つのイベントに対して解釈がいろいろあるのは当たり前で、それをとやかく言うことはありません。

イベントの裏にはこれだけ大変な努力があるのだと、裏方の苦労をドヤ顔で必要以上に主張することもありません。(疲れはあったけど

 

私が思うのは、そういうことではなく。

こんなイベントの繰り返しが、街を変えていくのだなあということです。

 

このイベントはどんな意味があったのか。

今回のヨガフェス単体を見ると、露店での飲食物や物販によるお金のやり取りが、直接的な利益としてあったのかもしれませんが、おそらくそれは"まちを変える"ほどのものではないでしょう。

イベント単体では赤字だったという営業者も珍しくないのかもしれません。

 

こんなことはあったかもしれません。

イベントを通じた偶然の出会い、例えば、こんなステキなお店があることを知った、こんな美味しい店があるんだ、といった出会いが、ヨガフェス終了後にも”この前のイベントで知ったあの店に行ってみよう”ということにもなるかもしれません。

それは素晴らしいこと。

でも、それだけでもありません。

 

今回のヨガフェス開催を通じて、たくさんの人が関わりました。

中心的に汗をかかれたChacraさんこひきやさんの苦労は計り知れませんが、理念や企画意図に賛同した方々が集い、出店してくれたり、当日スタッフをしたり。

 

この、通常であればなかったはずの試みによって作られたチームワークや、営業者に限らない人のつながり。

商店街のイベントというテーマのもとに、ふだん商店街とは関係のない方々が、この熊の前に集い、汗をかいたということに意義があると思うのです。

 

これが、町内会のようなものであれば、そこにはある種閉鎖的なコミュニティが形成されているため、まちに関わりを求める人が簡単に入門できるシステムにはなっていないでしょう。(傾向として

これは私の個人的関心でもあるのですが、まちにつながりを求めても、町内会ではなかなか叶わない。

でも、ここ熊野前商店街では、それが可能になったということ。

全ての商店街でそれができるわけではない。これは偉大なことです。

もちろん、商店街の幹部の方々の協力があってこそ、若い方の活躍ができたということも忘れてはなりません。

 

そんなことが素晴らしいのだと、感じました。

これが繰り返されていくと、まちを変えるチカラになっていくと本気で思います。