他人の人生のぞきみる。ゆる系トークイベント「かいまみvol.03」を開催します。
最近は荒川区での活動を精力的に関わっていますが、それより前は、地域がカンケイのないトークイベントを(やや内輪的に)開催していました。
名を「かいまみ」というものです。
「となりの人の世界を覗いてみよう」
普段、関わることのない人はどんな世界で何を考え、どんなふうに人生を送っているのか。今まで出会えなかった興味・関心と出会えるプレゼンイベント。毎回5名ほどのスピーカーをお呼びして各20分ほどのプレゼンを行っています。ぜひとなりの人の世界を「かいまみ」ていってください。
今回が3回目の開催で、第1回目は2016年4月に、
第2回目は2016年9月に開催していました。
その後、主催者2名がそれぞれ転職したり仕事辞めたり日常に飲まれたりと、2年以上の間が空いてしまったのですが。
そろそろ頃合いだねということで、3回目の「かいまみ」をお送りできるはこびとなりました。
以下、企画情報
「かいまみ Vol.03」
場所:スペースAOM(神楽坂駅徒歩5分)
日時:12月23日(日)14:00~17:00(アフターパーティ含む)
参加費:1500円(軽食・ドリンク込み)
※聴講のみ1000円
その他、スピーカーの情報などはFacebookページで発信しておりますので、こちらから。
「かいまみvol.03」イベントページ
かいまみvol.03
「かいまみ」ページ
蒲郡ポエム
(蒲郡駅から徒歩3分、駅前商店街)
(ブログで何度も言及してますが)蒲郡市という街があります。
人口は8万人くらい。(荒川区は20万人です)
(蒲郡駅北口出るとすぐに見える、ある意味シンボル性なのに、廃墟レベルの高い建物「蒲郡駅前ビル」)
そこで私は生まれて、18年を過ごしました。
しかし今や、東京での生活は13年ほどを数え(一部神奈川を含む)、故郷で生活した期間を猛追してきまいます。
それでも、この先東京での生活が、故郷で生活した18年を上回ろうと、たとえ倍になろうと、故郷への思い入れやこだわりが消えることはないでしょう。
なぜか。
要素としては、多感な青春時代を過ごしたこと、家族、付き合いの長い友人がいること。
そしてそうした要素を包含した、一つの街だということ。
既にここには論理を超えた理由があります。意地なのかもしれない。
18歳で故郷を離れてから、蒲郡での自分の時間は止まっているような感覚。
それはとてつもなく歯がゆいもの。
帰るたびに、少しずつ勝手に表情を変える街に対する寂しさと切なさと。
そんなことを思いながら、次のステップに向けた仕込みを始めます。
まちの第一線の猛者が提供するフルコース。あらかわらいふの文化祭「荒川区食べ歩き飲み歩き」「あらかわシャルソン」が始まります。
荒川区で今週末、土曜日曜と二日間にわたって開催されるイベント「荒川区食べ歩き飲み歩き」「第2回あらかわシャルソン」の紹介です。
私はまったく関わっていませんが、区内で長く活動されている方々が、これまでに培った力やネットワーク、信頼をフル活用してお送りするイベントなので、陰ながら応援しています。
イベント概要
まずは公式情報をもとに、開催概要を引用します。(一部並び替えてます)
「荒川区食べ歩き飲み歩き」「あらかわシャルソン」
●11月17日(土)
まちあるき、ワークショップ、もんじゃ体験ほか●11月18日(日)
第2回荒川シャルソン、ワークショップほか
【参加費】
大人3,000円、16歳から19歳まで2,000円、小中学生1,000円
※チケットは土日2日間有効で、様々な割引や特典を受けられます
【各会場の開催時間】
●荒川区発祥の地めぐりまちあるき
11月17日(土)9:00~12:00 9時までに町屋駅集合●ムーブ町屋
11月17日(土)10:00~16:00 ワークショップ、マルシェ●夕やけこやけふれあい館
11月17日(土)12:30~17:00
大人のもんじゃ教室 荒川区発祥焼きそばパン食べ比べ●荒川区食べ歩き飲み歩き
11月17日(土)9:00~23:00/11月18日(日)9:00~17:00●あらかわシャルソン
11月18日9:00~19:30のお好きな時間
みんなで荒川区のガイドブックを作ろう
【開催主体】
主催 荒川区社会教育関係団体 あらかわらいふ
ちなみに「あらかわらいふ」の公式ページのイベント紹介はこちら。
ただ、リンク先だけでイベントの全体像がわかる方はあまりいないのでは。。。
要は、とっても盛り沢山なのです。
3分でわかる「第2回あらかわシャルソン」
土日のイベントのうち、日曜日の「あらかわシャルソン」は第2回の開催です。
昨年の「あらかわシャルソン」に参加した私が、経験をもとに紹介します。
まずTシャツを着る
受付(今年は生涯学習センター)で、イベントTシャツにお着替え。
ちなみにTシャツ代は全体の3000円に含まれています。
これを着用していれば、自分がシャルソン参加者だということを協力店に認識してもらうことができ、お店ごとの特典メニューを受けることができます。
これで街を歩くのは少し気が引けますが、参加者同士の連帯感を育むには必須の要素。
イベント終了後は、パジャマにしましょう。
9時から参加すると、ゆっくり街をまわれる時間が確保できたり、出発式などで気分が盛り上がるというメリットがあるのですが、朝早い時間は厳しかったり、都合の悪い方もいるかもしれません。安心してください。
実はこのイベント、開始の9時以降は何時からでも参加できるのです。
メッセージ性の高いTシャツを着て、いざ街に出ます。
区内を自由に回る
シャルソンは「ソーシャル」「マラソン」の二つの言葉に由来する言葉です。
ですので、マラソンのように、受付でありゴール地点である生涯学習センターで、スタートとゴールというセレモニーがあります。
その間は、なんら決まったコースもなく、歩いても走っても自転車でも都電でも、一人でも、グループでも、とにかく自由に、集中して、街を味わう時間です。
このイベントにあわせて、マラソンで言うところの「給水ポイント」である「給◯ポイント」が設置されます。
要は区内の協力店であり、お店の様々なアイテムを補給させてくださいます。
今回の協力店はこちら。(シャルソンは下段)
荒川区盛り上げ店(協力店)一覧 - Google ドキュメント
シャルソンの開催される日曜日だけでなく、この二日間は、区内の様々なお店(=協力店、イベントでは「荒川区盛り上げ店」と呼称)に行くと、普段とは異なるサービスを受けられます。(チケット提示が条件)
例えば特定のメニューが割引されたり、お店によっては無償でいただくこともできます。
(昨年のあらかわシャルソンで、西尾久の洋菓子セキヤさんでいただいたお菓子 ※どちらかは購入しました)
初めてのお店は、扉を開けるのにハードルがあると思いますが、イベントの名目で気軽にお邪魔することができるわけですね。
それも、普通に来店するのと違い、イベントのTシャツを着てるので、会話も生まれやすいのではないかと思います。
私は昨年のシャルソン参加を通じて、花やMOMOさん、洋菓子セキヤさんと知り合い、お話することができました。
シャルソンでは、こうした協力店や給◯ポイントを回っても良いし、そうでない場所を巡ってもよいし、とにかく自由に街を動き回って、面白がればよいのです。
街で見つけた面白いものを、SNSに投稿する
シャルソンのポイントは、「街を面白がり、面白がり合う」というところにあります。
この「面白がり合う」という部分に対応したコンテンツが、「イベント時間中に見つけたものを、写真とともにSNS投稿して紹介し合う」というものです。
これにより、同じ日に街中のいたるところで並行して繰り広げられるシャルソンの様子が、参加者間で共有できるようになります。
また、この後の懇親会でも、イベント中に投稿された投稿を振り返りながら、「こんなのあるんだー」「何これ行ってみたいねー」なんて会話が誘発されるのですね。
参加者同士で懇親する
そして、17時までにゴール。
スタート地点である生涯学習センターに戻り、閉会式や簡単な振り返りが行われます。
そして、17:30からはアフターとして、懇親会が開催されます。
今年は、都電三ノ輪橋停留所すぐの「吉まぐれ屋」さんで開催。
繰り返しになりますが、懇親会では日中に参加者から寄せられた投稿を肴に、荒川区の魅力を再確認したり、参加者同士の懇親を深め、まちの知り合いを増やします。
ここで、まち思いのアツい方々と交流することができます。
昨年の様子
昨年の様子がわかるページがありましたので、紹介させていただきます。
こちらは、日本における「シャルソン」活動の仕掛け人である佐谷さんの動画。昨年の第1回に参加してくださいました。
おわりに
そんな「第2回あらかわシャルソン」は、今週日曜日に開催されます。
また、シャルソンを含めたあらかわらいふの文化祭は、土日両日を使って開催されます。
一部分の参加も可能ですので、週末のご予定がまだの方は、ぜひ。
手筒花火と個人的マツリズム。豊橋市・小浜神明社例大祭を体験したお話。
少し前になりますが今年も、わが故郷である蒲郡市のお隣のお隣である豊橋市で手筒花火を奉納してきました。
この手筒花火奉納は、時間にしてみればごくわずか2分くらいの刹那。(火の粉のシャワー浴びるのは1分未満)
ですが、そこに自立とか祝福とか祈りとか、それぞれの思いを付与することで、手筒花火は勝手にイニシエーションとしての意味を持つようになります。
神様に奉納するという体裁をとりながら、一方で超個人的な儀式になっているわけです。
今年も小浜神明社に
『手筒花火を奉納してきた』と言うと、「誰でもできるものなの?」と質問されることが多いです。なかなか回答が難しい。
おそらく、地域外からの完全なオープン参加というのは稀なパターンだと思います。
私の場合は、豊橋市が地元である、高校・大学の先輩にお願いして、例外的なオープン参加枠としてお邪魔させていただいています。
昨年に続いてお邪魔したのが、豊橋市の中心市街地からやや南部に位置する小浜町(こはまちょう)です。
(Google Mapより)
以前はイトーヨーカドーがあり、シネコンやボウリングもゲーセンも集積してて、個人的に駅前に次ぐ豊橋の副都心だったものの、シンボルであったヨーカドーは今や撤退。
かわりに、新しく入ってきたMEGAドン・キホーテが目印になっている、そんな地域です。
観光客がくるような神社ではなく、地域の氏神様です。
その神明社の秋季例大祭の一つとして執り行われる「煙火奉納」で、地域のフツーの人達が手筒花火を揚げるのです。
この神明社についてもう少し書きますと、いわゆる神社神社した聖域というよりは、地元コミュニティにとっての町内会拠点のように感じました。
社殿はもちろんありますが、隣接する集会所が二棟もあって非常にキレイ。
お祭り中はここで花火講習会とか懇親会、直会などが行われて、幾度となく中を使いました。
ちなみに後から調べたところ、小浜神明社の祭神は天照大御神サマでした。
手筒花火と煙火同好会
手筒花火を含めた煙火奉納は、確かに秋季例大祭の一コンテンツではあるのですが、煙火の部分を執り仕切るのは煙火同好会といい、お祭り全体を運営する神社奉賛会とは別組織ということになっています。
手筒花火は全員がやるわけではなく、やりたい人がやっている、という体裁のためでしょうか。(定かではない)
やりたいことがやっているという性格の現れとして、そもそも一つ一つの手筒花火にかかる費用は、担ぐ人が払っているということがあります。
今年のお値段は、火薬の量に応じて以下の通りでした。(一斤は800g)
一斤手筒 ¥9,000
二斤手筒 ¥19,000
三斤手筒 ¥26,000
四斤手筒 ¥33,000
五斤手筒 ¥40,000
ちなみに私は今年は三斤をあげたので、¥26,000を支払っています。ご祝儀レベル。
この金額を高いと考えるか低いと考えるか。
2分足らずの時間のために、と考えると高いかもしれませんね。
ましてや、奉納のためには1週間前の講習会に出席する必要があるので、東京⇔豊橋の二往復でさらに¥25,000くらいは使っています。夜行バス含。
ざっと、5万円超ですね。
この値段で他に何ができた、と考えることもできますが、あまり意味はありませんね。
自ら選択して、手筒花火奉納という自己投資をしたわけです。
昼間は神輿巡行
なお、手筒花火を揚げる人も、昼間のお祭りに参加して神輿を担ぐということは前提です。
花火だけ、ということは原則許されず、地域の人間としてお祭りに参加することが求められます。
まあ、そうですよね。
それに、夜の手筒花火の数分間だけ参加するなんて、それこそ一瞬で終わってしまう虚しいものになりそうです。
昼間の神輿で肩を虐めながら、少しずつ自分の気持ちを高めていくことが、手筒花火に自分なりの意味を持たせるスパイスなのです。
余談ですが、この地域の神輿担ぎは都内でのそれとかなり趣が違います。
神輿や馬(台)など、道具はほとんど変わらないものの、作法がまるで異なる。
東京であれば、知っている墨田区高木神社や荒川区素盞雄神社のお祭りは、高密度の担ぎ手の中、肩の上下を揃えないとダメージが増すような持ち方。あまり進まないものでした。
こちらは、肩に担いで、そのまま歩くような形。進行スピードとしては速いです。
途中途中で、交差点で神輿を回転させたり、神輿担いで坂道を猛ダッシュしたり、爆竹で暴れ狂ったりしながら、神社へと帰っていく(宮入り)わけですね。
そしてこのあたりから、「よし、いよいよ手筒花火だ」という実感が湧いてきます。
再開して二年目の手筒花火は
その日の天候は、朝から、台風も近づく強い雨でした。
手筒花火は雨でもやります。
ただ、安全上、風の強さは実施の可否に関係するらしい。
着々と進む準備。
煙火会の人間が、観客との安全距離を確保するためのDIYを始めます。
毎年同じ、手慣れた作業。
ベテランのかっこいいオジサマに続いて、血気盛んそうな地域の若者が手伝う。
それほど会話のないこの時間も、花火を揚げる時間の質を上げてくれるように思います。
そして、決行。
2斤、3斤手筒は、2人ずつ奉納していきます。
私の出番は、わりと早めに来た。
小浜神明社にて、手筒花火(3斤)奉納の図 pic.twitter.com/cw5rwiH63d
— こんば (@KMB_Masa) 2018年10月7日
今年も、刻みました。
これが関係人口か
蒲郡市生まれの私にとって、豊橋はもちろん東京ほど遠くはないといえ、何の所縁もないものです。
そんか、豊橋市小浜町のお祭り。
19歳で初参加して少し期間が空きましたが、31歳、そして今回の32歳と、3回目の参加となりました。
同じ地域のお祭りにこれだけ参加すれば、愛着も湧くものです。
特に、前回参加が昨年なので記憶が新しく、顔見知りもできました。
「今年も来たかー」なんて笑顔で言ってくれるおじさまがいたり、ちゃん付けで呼んでくれるお姉様がいたり。
蒲郡市、そして荒川区町屋と、心を決めてきた地域がありながらも、この地域にも強く思い入れを持ってしまいます。。。尻軽でいけませんね。
流行りの言葉に逃げてしまいますが、この地域とのこの、微妙な関係は、関係人口とか交流人口という言葉で表せるのでしょう。
二日間とはいえ、地域で濃密な時間を過ごせたら、ほかの362日をどこで過ごしていようが、些細なことでしかない気がします。
また、来年帰ってきます。
公園での新しい過ごし方、荒川区でも。「おぐのはら森のマルシェ」が始まるお話。
(南池袋公園のnest marche、2018/10/20の様子)
リニューアルが話題になって久しい南池袋公園を中心に、
最近は公園とか道路を舞台にした、"外の空間で楽しむ"という取組みが増えてきているようです。
それも、手作り感あふれる地域活性化イベントというよりは、WEBやSNSを活用してオシャレに見せる、"公共空間の洗練された利活用"がブームになっているように思います。
www.tennoji-park.jpwww.udco.jp
思えば先日、熊野前商店街で開催された「ヨガフェス」も、そんな性格のあるイベントでした。
商店街の真ん中で路上ヨガをする光景は、それだけで新しいパブリックライフを提案しているような、そんな感じ。
さて、翻って荒川区。
主催者さんにしてみれば、きっとそんな流れに位置付けるのは癪だと思いますが、荒川区でも新たな試みが始まりました。
それが、10/28(日)に開催される「おぐのはら森のマルシェ」です。
(Facebookページより)
イベントの説明文を見ても、これが一過性のイベントではなく、中長期的な狙いをもって開催されるものであることがわかります。
こうえんのありかた、新発見!
さぁ、いこうよ!
あなたにとっての「こうえん」って?
日常のとてもみじかな「いこい」がいっぱいの場所。
自分だけの大きなお庭みたい、自由にたのしい場所。
ごろんとしたり、本をよんだり、秋には落ち葉をひろったり。
でもね、もっともっとこうえんが
身近でたのしい場所にできたらいいよね。
安全でおいしいやさいが買えたりとか、あおぞらやみどりを感じながらヨガでリラックスとか。
やってみるよ。「おぐのはら森のマルシェ」
さぁ、出かけよう!記念すべき第一回は、
10月28日、日曜日。
10時から16時。
雨天の場合は残念ながらの中止となります。(Facebookページより)
イベントの中心にいるのは、つい先日まで「下町花・フェス」を展開されていた、町屋のお花屋さん。
住宅街で定期的なマルシェ「クラシノMarket」を開催されるなど、まちの有名人と言える方です。
イベントの中身を見てみましょう。
このマルシェに出店されるお店の多くは、荒川区内でかなりの存在感を発揮するラインナップばかり。
飲食では、
新三河島の人気の酒屋さん「山桝酒店」をはじめ、
西尾久、旧小台通りの天ぷら屋さん「天ふじ」さん、
talk ARAKAWA vol.2で登壇いただいた浅見さんがオーナーを務める「アッシュカフェ」さんも。
参加型の出店として、
ヨガフェスで活躍した熊野前商店街のヨガスタジオ「チャクラ」さん、
もちろん主催の「花やMOMO」さんなど。
他にもお野菜の産直販売や、クラフト雑貨の販売もあるようです。
そんな「おぐのはら森のマルシェ」。
第一回開催は、10/28(日)の10:00-16:00に、都立尾久の原公園にて。
"シビックプライド"なる概念にかぶれそう
ないものねだりは続く。
自分の住むまちを、すこーしだけ"自分の"まちと思えるようになってきました。
梅の湯さんやカド珈琲、アッシュカフェをはじめ、行きつけのお店や風呂屋さんができてきました。
ワクワクするような作戦会議に、呼ばれるようにもなりました。
これって、二年前くらいの自分からすればとんでもない変化なんです。
二年前、2016年あたりの自分はとにかく、所属する地域というものを欲しくて仕方なく、手に入れたくて渇望してました。
まだ横浜市民でありながら、ターゲットは荒川区だと、照準をあわせて、区の講座に通い始めたりしながら、単なる批評家から、 脱皮しようとしてた頃。
そこからしたら今の環境は天と地ほどの違い。
でも、まだまだなんですよね。
いや、正確に言えば、手に入れれば手に入れるほどもっと欲しくなるというアレか。業か。
手に入れ始めた区内の人のつながりを、渦みたいなものにするために、ストーリーを作りたくなってきたのです。
そんな中で出会ったのが、この本。
シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする (宣伝会議Business Books)
- 作者: 読売広告社都市生活研究局,伊藤香織,紫牟田伸子,シビックプライド研究会
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2008/11/28
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シビックプライド2 【国内編】 ――都市と市民のかかわりをデザインする
- 作者: 伊藤香織+紫牟田伸子(監修)
シビックプライド研究会(編著)
読売広告社都市生活研究所(企画協力) - 出版社/メーカー: 宣伝会議
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この本のプッシュする、"シビックプライド"という概念に出会ったのです。
シビックプライドとは何か。
この概念を声高に提唱する研究者である伊藤香織先生は、このように表現しています。
日本語の「郷土愛」といった言葉と似ていますが、単に地域に対する愛着を示すだけではないところが違います。「シビック(市民の/都市の)」には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味がある。自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心、それがシビックプライドということです。
まちの活性化とか元気にするとか、人をつなげるとか、今まではそういう感じで動き回ってきました。きたつもりです。
なぜかって、それをしながらまちで暮らすという生活そのものが個人的に魅力的だったから。楽しいと思ったから。
そう。
そういう活動の動機について、あまり"公益的"、"公共的"な意味を主張せずにここまできたのです。
もちろん、活動について薄々とは公共的な効果を信じながらも、それよりは"だってこれが楽しいんだもんね!"と開き直ってたのです。
公共性を主張し始めると、"いやいやみんながみんなそう感じてるわけじゃないって!ww"みたいな、行政がすぐ陥るジレンマに踏み込みそうで怖かったというのもある。
ただ、少しずつ手に入れ始めてきた、ここまで培ってきたつながりとか勢いとか、信頼関係とか、そういうものってただ自分が消費するためだけのものじゃないわけですよ。
足を止めるのも癪だし、だいいち納得がいかいかない。
どうせならもっと表現していこう、街にもっと楔を埋め込んでみようではないか。そんなことを思い始めたわけです。
そんな時にこのシビックプライドは、目的とするに十分であると同時に、今まで自分が学生時代から今までずっと追い求めてきたものとか、その理由とかを、「要するにこういうことでしょ?」な感じで、全部ひっくるめて説明してくれる概念だなーと思ったわけです。
卒論で取り上げたシティズンシップ思想も、修論で取り上げた市民社会活動も、趣味で展開する活動は決して一本の線ではないのだけど、包含してくれる感じ。
なんだか、そんな感じになってきたのです。
「talk ARAKAWA vol.2」を開催しましたよ。
早くも一ヶ月が経過してしまいました。。
8月25日(土)、「talk ARAKAWA vol.2」を無事に開催することができました!
企画内容とか思想はこちらで十分語ったのでご参照いただければ。
また、来場者の方が精密性の高いレポートを書いてくださってます。
公式なレポートとかアーカイブとか、当日まで風呂敷を広げるだけ広げたものの、なんだか今の今まで手がつかない状態です。
仕事がどうとかモチベーションがどうとか。
フェスみたいな大掛かりなイベントではないので、言ってみればスピーカーさんを手配して、会場を確保してしまえば、イベントとしてはなんとかなってしまうのかもしれません。
(もちろん今回もROOM810さんに壮大な協力をいただきました)
しかし振り返っての疲労感は、やっぱり何か無理していたような気がする。
無理は続かないよなー。。。
当日は大盛況。それまでにはないカンケイを作れたり、そのお手伝いができたのは間違いないように思います。
歩みを止めるわけにはいきませんが、このままではいかんな。
もちろん義務感ではなく、自分が勝手に、好きでやっていることではあるのだけど、自分だけではどうにもならなそうな、矛盾めいた感じである。