ブックレビュー 第2回 ちきりん『自分のアタマで考えよう』ダイヤモンド社、2011年
ちきりん氏が、”思考”の方法論について書かれたもの。
知識は「過去のもの」でしかなく、これを思考という「未来志向の作業」としていくことの重要性を主張した後、そのために必要な11種の原則・方法論が説明されています。
いくつか例をあげると、
「いったん「知識」を分離すること」
「「意思決定のプロセス」を決めること」
「「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと」
・・・etc
その一つ一つについては、目からウロコが落ちるほどの発見ではなく、”言われてみればそうだよねえ。。。”というようなもの。
でも、確かにそれらは忘れがちなものであり、「人々が”自分のアタマ”で考えているようで、実は考えられていない」という現象の要因になっていることを気づかせられます。
事例を挙げての説明は非常に明快で、わかりやすい読み口となっています。
この本、内容は大学一年生向けのデータ分析の入門書としてまで耐えうるレベルで、主張されていることは至極論理的です。
ただ、こうした11個の原則は、個人が意思決定をするプロセスの上ではきわめて有益だと思えますが、企業や団体といった”組織”の意思決定の上でも同様かといえば、単純にそうは思えないなという印象です。
だから、この本を読んで「なんで会社の意思決定は非効率的なの?」といった疑問を抱くのは、また性格が違う問題かなーと思わざるをえません。
ともあれ、手元に置いて、繰り返し読みたいと思える本でした。
知識は「過去のもの」でしかなく、これを思考という「未来志向の作業」としていくことの重要性を主張した後、そのために必要な11種の原則・方法論が説明されています。
いくつか例をあげると、
「いったん「知識」を分離すること」
「「意思決定のプロセス」を決めること」
「「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと」
・・・etc
その一つ一つについては、目からウロコが落ちるほどの発見ではなく、”言われてみればそうだよねえ。。。”というようなもの。
でも、確かにそれらは忘れがちなものであり、「人々が”自分のアタマ”で考えているようで、実は考えられていない」という現象の要因になっていることを気づかせられます。
事例を挙げての説明は非常に明快で、わかりやすい読み口となっています。
この本、内容は大学一年生向けのデータ分析の入門書としてまで耐えうるレベルで、主張されていることは至極論理的です。
ただ、こうした11個の原則は、個人が意思決定をするプロセスの上ではきわめて有益だと思えますが、企業や団体といった”組織”の意思決定の上でも同様かといえば、単純にそうは思えないなという印象です。
だから、この本を読んで「なんで会社の意思決定は非効率的なの?」といった疑問を抱くのは、また性格が違う問題かなーと思わざるをえません。
ともあれ、手元に置いて、繰り返し読みたいと思える本でした。