no pleasure, no life(旧ブログ名:まちづくり、例えばこんなふうに)

意固地になるほどに"まちづくり"が気になって仕方ない。自分の関わったまちづくりの活動・調査の記録を中心にしつつ、"都市""街の変化"の話題など。 Keyword→まちづくり/都市計画/荒川区町屋/蒲郡/豊橋/三河/谷中

東京で蒲郡に出会うーツーリズムEXPOジャパンに行ってみた話

Facebookのタイムライン上で、「ツーリズムEXPO行ってきました!」系の書き込みを多く見かける。
何だろうと思って検索すると、こんな感じ世界最大級 旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」の模様。

わかりやすく言えば、国内外の観光地の観光協会の方々が集まって、地元の宣伝をして観光需要を喚起するイベント。
東京ドームでふるさと祭りというイベントもありましたが、それよりもテーマとしてもう少し旅行の色が強いもののように感じました。

そして、我らが愛知県東三河地方も出展されているということで、私も行ってみることとしました。
東京で出会う我が地元は、どんなPRをしているのか。そんなところが気になって。

会場はビッグサイト
合同説明会の印象が強く、就職活動について不完全燃焼だった自覚のある身としては、ノスタルジーに浸ります。

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入場のための当日券は1300円で、少し高いかなと思いながらも現金支払い。

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旅行のためのご当地紹介、というある意味でメタ的な性格のイベント。
日曜の昼過ぎもかなり人がかなりごった返ししていました。
目的はとりあえず愛知県ブースなので、一目散に向かう。

辿り着くと、愛知県として一区画のブースが設けられており、二分の一が東三河、三分の一が愛知県の離島、六分の一が名古屋その他という割合でした。
名古屋市は既に観光地として強すぎるからか、改めて観光PRをする必要はないという判断なのでしょうかね。パンフが置かれていただけ。

逆に、"東三河"が観光地として一つのかたまりになっていることに意外さを感じました。
第一に、生まれてから日常生活の場所として過ごしてきた地域が、非日常を体験する観光地として紹介される、くすぐったさにも似た違和感。
第二に、蒲郡豊橋も新城も含んだ東三河地域が、ひとかたまりの観光地群・圏域として紹介されることについての驚き。

ただ、二つ目については、少し考えれば納得できるものです。
明らかに車移動であるこの地域で、ひとつの市では旅行者の移動範囲を賄えないということ。
また、少し視点は似ていますが、一つの市だけでは観光スポットの数が足りず、旅行者に満足してもらうためには束になる必要があること。
あと、よく考えれば他の観光地もエリアとして紹介されますよね。。

そして、そんな東三河ブースの、なんとほぼ半分を蒲郡が使っていました。

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紹介のされ方としては、上記写真のパネルを使った蒲郡クイズ。
ちなみに答えると、「蒲郡市観光協会」の印字入りフリクションがもらえます。
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そのほか、蒲郡市大使である歌手しがせいこさんの出演する蒲郡市紹介のVTRが流されていたのと、
パンフレットの置かれたラックがありました。


繰り返しになりますが、自分の故郷である蒲郡市東三河という地域について、他地域の人が観光する場所として意識をしたことがなかった身としては、くすぐったさにも似た違和感がありました。
手筒花火は、まず間違いなく観光客の心を掴める芸能であると思います。
ただ、竹島温泉郷のある観光地としての蒲郡市は、本当に全国の観光客に受けるのでしょうか?

でも、それはおそらく自分が見慣れてしまったが故、非日常と蒲郡がどうしても結びつけられないというだけなのでしょう。
そしてさらに、温泉郷や三谷祭など、蒲郡が主要な観光名物として押し出しているものについて、自分がひとつも体験したことがないということに気づきます。
それでは自分の街の観光性について誇らしく思えないのも当たり前。
冷めた心で分析的に見てしまう。

観光地としては自分の街に対して手放しにプッシュできない私ですが、自分の育った街として限りない愛と感謝を持っていることは本当です。
そんな大好きな蒲郡の良さをしっかりとは知らなかったこと、単純に悔しく思いました。

薄々描き始めた自分のライフプランの中で、蒲郡市という街を大きなテーマに置いています。
故郷のために何か、というところまでではあるのですが。

これから少しずつ、蒲郡の良さを体験し、発信していきたいなと感じさせた出会いでした。
さしあたり、来月の三谷祭りを見物してみようと思い、夜行バスを予約したのです