no pleasure, no life(旧ブログ名:まちづくり、例えばこんなふうに)

意固地になるほどに"まちづくり"が気になって仕方ない。自分の関わったまちづくりの活動・調査の記録を中心にしつつ、"都市""街の変化"の話題など。 Keyword→まちづくり/都市計画/荒川区町屋/蒲郡/豊橋/三河/谷中

12月5日「失敗展」@高田馬場10°CAFEに行って揺さぶられた話

この週末はおしなべて濃厚な土日だったのですが、中でも最も”濃かった”出来事は間違いなく、友人の企画運営する展示会『失敗展』へ行ったことでしょう。

 

というわけでこの友人の紹介をさらりと。

こんなブログを書いており、その内容から抱くイメージに違わず、常にどこか満たされていないような顔をしている。

学生時代はなかなか華やかで、サークルでダンスしたり国際交流イベントの企画運営したり下駄で踊ったり妙なサークル立ち上げたりなど。

 

付き合いのまだ浅い身として乱暴に表現するならば、”大きなものに付き従う”というイメージとは真逆の道を、(疑いながら)切り開く人生を送っている感じの人。

 

企業に働き、ましてや美術的なバックグラウンドを強く持っているわけでもない人間が、ある日突然、

”『失敗展』やります!”

なんて言うものだから、目からウロコというか、『その発想はなかったww』と草生やすと同時に、やっぱり『こいつやっぱりすげえや。。。』とも思うものです。

 

明らかに気の知れた仲間同士の内輪ノリ・学生ノリとは一線を画しているわけで、それは彼のもがきや問いかけを、社会に対して発言する場だったのでしょう。

 

 

 

さて、前置きが長くなりました。

撮影自由だったので、当日の様子を写真でごらんください。

 

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「①失敗ってなんだ」は、主催者自作のムービー上映。

永遠に伸びる矢印を人生に見立て、その矢印が選択(=分岐)を続きながら進んでいく動画。

これまでの人生がいかに無数の選択であったか。どっちが正解だったのか。失敗なんてあったのか。分岐を選択し続けた結果としての自分の存在に、失敗なんてあるの?

主催者の強い主張「失敗ってなんだ?」は明らかにここで、それ以降の展示はどちらかといえば「失敗なんて笑い飛ばせばいいよ」というような趣旨なのかなと思いました。

 

「②絵を書いてみよう」では、お題を与えて参加者に絵を書いてもらうもの。

テーマは「コンビ歴30年のサンタ&トナカイ」。

失敗を怖がった自分は、ペンを取れませんでした。

 

「③失敗あつめました」では、主催者チームまわりであつめた失敗事例を、写真や実物で紹介。

最も秀逸だと思ったのは、全国のお土産で、明らかに発想がハズレのものを失敗として展示したもの。

こんなものとか。

 

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「④失敗なう」は、ツイッターで「失敗」「あーーー」「やらかした」「落とした」を検索ワードに流れてくるTLの上映(?)。

 

「⑤失敗対処法」は、よくある失敗についてはこう対処すれば失敗にならないよ、という対策集。

男性が、間違えて女性歌手をカラオケで入れてしまったら、福山雅治っぽく歌えばそれっぽく聞こえますよ、という感じのもの。

 

「⑥偉人の失敗」では、今は偉人とされるような国内外の著名人も、完璧な人間じゃなかったというエピソードを紹介するもの。

 

「⑦チャレンジレシピ」では、食べ合わせとしてありえないような組み合わせの食品を調理して、スタッフが感想を書くというもの。

ベーコンチョコはおいしそうでしたよ?

 

 

展示内容は以上でしたが、30㎡くらいの空間に失敗をテーマにした展示物が詰め込まれている様子はなかなか面白いものでした。

主催者の彼が考えたものだけで埋め尽くされる世界、きっと表現することが気持ちよかったのではないかと思います。

 

こんなものを見せられた日には、寝ぼけたような毎日を送っているわけにはいかなくなるというものです。。。良い意味で悔しい。