町屋の「ROOM810」さんというめちゃめちゃ面白そうなトコロ見つけた
さて、モヤモヤさまぁ〜ず2の町屋特集はご覧になったでしょうか。
その中で、気になる会社さんが紹介されていたのを覚えていますでしょうか。
(ROOM810 HPより)
なんともオシャレなサイト。
番組中でも、下町町屋らしからぬオシャレさで浮いているというような紹介のされ方でした。
ラジオCMの製作をされているスタッフの方が、モヤさま用に即興で秀逸なラジオCMを作られてましたね。
会社名は「ROOM810」と書いて”ルームハート”と読みます。
2008年創業で、2014年に社員数増加に伴って文京区湯島より移転してきたということ。
さて、この会社は果たしてどんな会社なのでしょうか。
というわけで、公式サイトからわかる情報だけをまとめてみる。
目次
スタッフ11名に、6つの事業分野を持つデザイン会社
まず、そもそも何をやっている会社なのかということ。
公式サイトでも断言されているようにデザイン会社なわけですが、その分野の組み合わせがとんでもなく異色なのです。
それは、会社概要にて紹介されています。
店舗・オフィス空間のデザイン・設計・施工
印刷物・Webなど広告の企画・デザイン
番組制作・イベント・ブッキングなどの広報・メディア業務
人材育成・採用支援・企業文化育成などの教育事業
荒川区町屋を活性化するTOKYO L.O.C.A.Lプロジェクトの主導
ROOM810 LOUNGEでの各種セミナー・イベント企画
11名のスタッフに、これだけの事業分野。。。!!
単純に考えて、内装業と番組製作が同居する空間というものが既に面白すぎます。
(公式サイトより)
でも会社はあくまで超弩級に真面目。
会社のビジョンにおいて、これらが同居することはきわめて意味のあることだと語られています。
【 オフィス・店舗などの建築や内装・インテリアデザイン 】
【 紙媒体やWEBなどのグラフィックデザイン 】
【番組・イベント制作などのメディアデザイン 】
という異なる三部門のエキスパートが集まって起ち上げたデザイン会社です。
「三種類の異なる仕事を受注するため」ではなく
「多ジャンルのデザイナーが多彩なアイデアを出して、より顧客の問題解決に近づく」ために
私たちは集まりました。
各自の専門分野を守るのではなく、互いにアプローチをぶつけ合うことで、
デザイン思考を用いてクライアントの
「人材育成・採用支援」「企業文化の育成」「企業や店舗のプロデュース」から
「広報支援」まで行うデザイン会社として日々活動しています。(公式サイトより)
なんだこれ。。。魅力的に決まってるでしょ
代表取締役は生粋の町屋民
テレビにも出演されていた社長の丸山さん。
社長のみならずスタッフ全員のプロフィールがかなり詳細に紹介されているのですが、社長さんのプロフィールを見てみましょう。
1975年7月1日、東京の下町・荒川区町屋で生まれる。B型。
設備会社の次男坊として、職人さん達と共に大勢の中で育てられる。
職人として働く一方で夜間建築設備の専門学校に通い、後に設計、営業の業務に移行。設備として空間づくりに携わる中で、「もっとお客さまの売上に貢献できる会社になりたい」「もっと魅力的な空間づくりをしたい」との思いを抱き、2008年に独立。株式会社ROOM810を立ち上げる。
(プロフィールより引用)
建築系の背景をお持ちだということで、恐れながらやや親近感を覚えます。
荒川区町屋を活性化する拠点らしい
うおー、先越された。
先越された。。。
なんというかまあ自分のレベルではまだ足踏みして右往左往なのですが、既にこの言葉を謳って事業にしている会社があることについて、悔しい思いと嬉しい思いが入り混じった特殊な感覚なのです。
ROOM810さんがどのように町屋活性化を試みているかの詳細は語られていませんが、そのプロジェクトは「TOKYO L.O.C.A.L」と名付けられています。
東北支援ということで「ONE HEART shower」というオープン参加のパーティを定期的に開催されているのですが、これはその一環なのかな。
拠点を持って、誰でも参加できるイベントを定期的に開催することができたら、不思議とそこを中心にした輪が広がっていきそう。
イベントは、Facebookページから見ることができますね。
https://www.facebook.com/ROOM810/
さて、会いに行ってみますか
以上、紹介したように、ROOM810さんには面白さと魅力しかなさそうなので、コンタクトしてみるしかなさそうですね。
次回3月31日に開催予定だというONE HEART showerは必須だとして、それ以外の手を考えてみることにします。
もうすぐ荒川区景観まちづくりシンポジウムですよ
(荒川区HPより)
今日は事務連絡のような更新。
本ブログにてしつこいほど取り上げてきた「荒川区景観まちづくり塾」。
そこでは受講者達のグループワークを通じて、防災と景観のマップづくりをしてきました。
区内を町屋・荒川地域、尾久地域、南千住地域、日暮里地域の4グループに分け、半年ほどの議論を重ねてきたわけです。
開講前は全くの知らない人同士だったのが、いつの間にかお酒を飲んで語り合える間柄になっていたり、荒川区について好き放題議論できるような関係になっていくプロセスは、刺激的でとても楽しいものでした。
私の所属している「町屋・荒川地域」一つとってもそうなのだから、景観まちづくり塾全体としてはもう、気の遠くなるような出会いやまちづくりへの動きが芽生えているはず。
そんな成果発表会が、「荒川区景観まちづくりシンポジウム」として開催されます!
日時
平成29年3月3日(金曜)
午後6時から午後8時30分(開場:午後5時)会場
ムーブ町屋 「ムーブホール」
住所 荒川区荒川7丁目50番9号
電話番号 03-3819-7761基調スピーチ
防災と景観、荒川区(公・学・民)の取り組み
講師
篠原修(東京大学名誉教授、GSデザイン会議代表)
プロフィール
1945年生まれ、神奈川県出身
1968年東京大学工学部土木工学科卒業
1991年4月から2006年3月東京大学教授
2006年4月から2011年3月政策研究大学院大学教授
現在は、東京大学名誉教授、GS(グランドスケープ)デザイン会議代表
専門は、景観デザイン、設計・計画思想史荒川区景観まちづくり塾受講者による成果発表
景観まちづくり塾にて、区内を町屋・荒川、尾久、日暮里、南千住の4地区で受講者のグループ分けを行い、まちあるき及びワークショップを行いました。各グループの成果発表を行います。
発表者:グループ代表者
講評者:岡田智秀(日本大学理工学部まちづくり工学科教授)
プロフィール
1967年生まれ、東京都大田区在住。日本大学大学院理工学部研究科終了後、日本大学理工学部助手、専任講師・准教授を経て、現職。
専門は景観まちづくり、都市・地域計画、ウォーターフロント計画。
(荒川区HPより抜粋)
金曜日という微妙なではありますが、夕方18時からの開会となっています。
荒川区にお住まいの方はじめ、「荒川区」「防災まちづくり」「景観」といったワードが気になる方は、ぜひぜひいらしてくださいませ。
さて、パネル作成間に合うかな。。。
平成29年度荒川区予算案を読むと「ゆいの森あらかわ」の情報が少しだけわかるという話。
平成29年度荒川区予算案が公開されました。
(荒川区HPより)
基本的に予算案は"案"でしかないので、区議会で議決されるまでは予算としての効力を持ちません。
極端な話、平成29年4月に入っても予算案が議決されていなければ、行政組織はお金使えないわけですね。。
さて、この予算案を読んでみると、なぜかヴェールに包まれてしまった「ゆいの森あらかわ」についての情報を少しだけ掴むことができます。
多彩なオープニングイベントがあるらしい
例えば、予算案リーフレットには、こんな情報が。
(荒川区HPより)
3月26日はまあ周知だと思うのですが、"オープニングイベント"とな。
"オープニングイベント"と言っても、イコール開館初日のイベントというわけでは多分なく、きっと"オープニングスタッフ"みたいな幅のある意図の"オープニング"だと推察されますが、やっぱり何か催されるということを知ってなぜか安堵しています。
東京藝術大学と連携した何かがあるらしい
続いて、予算案概要にはこんな情報も。
(荒川区HPより)
きたきた!大学とのコラボレーションはとても刺激的な気がします。
しかも、天下の藝大さんなわけですよ。
何をするかという点については、予算案の記述だけだとふわふわした印象。
”アートフェスティバル”も”ワークショップ”も罪のないワードですが、"産学連携"ばりに使い古されただけにもう少し情報が欲しい感は否めません。
ちなみに荒川区って、10年近く前に藝大との連携に関する合意書を交わしてるんですね。
東京藝術大学と芸術・文化振興のための連携に係る合意書を締結いたしました 荒川区公式ホームページ
運営初年度は1億7000万円が計上されてます
タイトル通り。
ちょっとこればかりは内訳を見ないとよくわからないのですが、直感的に大きな予算が充てられているなあという印象です。
記述されてる内容には目新しいものはなし。
その他
そのほか、予算案から気になるものを並べてみる。
日暮里区民事務所のリニューアル
区役所の出張所としての区民事務所は各地にあるのですが、日暮里繊維街にある日暮里区民事務所のリニューアルが行われようとしています。
なんと区民事務所としての機能だけでなく、繊維街をPRする拠点にもしてやろうというもの。
(荒川区HPより)
パースが秀逸なのです。
こんな感じ。
水着。。。?
荒川遊園リニューアル
23区唯一の区立遊園地である荒川遊園がリニューアルされます。
行ったことないですが。。。
建設通信新聞で記事にもなっていますね。
kensetsunewspickup.blogspot.jp
予算案からは、こんなところでしょうかね。
テレビ東京系「モヤモヤさまぁ〜ず2」の次回テーマが町屋周辺だそうで
荒川二丁目複合施設「ゆいの森あらかわ」が静かすぎる件について。
当ブログの中でも、最近PV数がじわじわと伸びてきている記事がこちら。
とうとう今年3月の開館まで間近となった、複合施設「ゆいの森のあらかわ」を紹介した記事です。
もちろん中立的な紹介ではなく、かなり穿った視点のものですが。
ゆいの森あらかわの開館予定日が決定しました 荒川区公式ホームページ
目次
あまりに静かすぎる「ゆいの森あらかわ」
さて、この「ゆいの森あらかわ」。
荒川区におけるかなりの目玉事業と言えるのにも関わらず、情報発信が静かすぎる気がしています。
非常勤保育士の募集や、カフェ事業者の発表といった事務的な広報はもちろん行われているのですが、盛り上がるような発表やイベントの告知などがないのです。
例えば、最新のニュースはこちら。
ゆいの森あらかわにおける自動販売機の設置事業者が決定しました 荒川区
ま、まあ、それも大事なのですけどねぇ。。。
豊島区新庁舎の事例
(豊島区HPより)
公共施設の開館に向けたPRの様子としては、平成27年5月にオープンした豊島区新庁舎などが堅実でうまい例かなと思います。
竣工から開館までの間に何回もの見学会を開いていたり、新庁舎に関する一般向けのレポートを発行していたり。
並行して、移転後のまちの賑わいを視野に入れたと思われるオープンカフェ社会実験を繰り返したりしています。
池袋駅東口グリーン大通りでオープンカフェ|豊島区公式ホームページ
(豊島区HPより)
豊橋市まちなか図書館(未了) の事例
(豊橋市HPより)
また、整備前ではありますが、豊橋市でこれから作られようとしているまちなか図書館に向けた動きも示唆に富みます。
例えば、まちなか図書館を考えるための地元NPOとの協同ワークショップ的イベントを行ったり、
(豊橋市HPより)
機運と期待を上げるためのシンポジウムを開いていたりします。
錚々たるメンツですよ。。
(豊橋市HPより ※動画です)
こちらのまちなか図書館整備推進室が、荒川区で言うところの複合施設準備室ですね。
これら事例と比べられるのも荒川区にとっては不本意でしょうが、やはり何か物足りない気がしてしまいませんか。
ひっそり、と表現するにはややインパクトの大きすぎるサイズのハコモノができていく。。
区政的には問題ないのでしょう。
わざわざ波風立てなくとも、事業計画通りのスケジュール通りで開館できればそれで成功、少なくとも業務執行とは言えるのです。
むしろ下手に大きな主張や挑戦をしないほうが、達成できなかった時の責任追及というリスクもなくて済むため、安全だとさえ言えます。
しかし、区民側はそうではないのでは。
投資額の大きな事業でありかつ、これまで庁舎しかなかった荒川区中央エリアに、とても存在感あるハコが作られるのだから、そこに期待しないわけにはいかないのではないでしょうか。
なぜそう思うか。
少なくとも私がご一緒している、荒川区景観まちづくり塾の受講生の方々はそうでした。
「ゆいの森あらかわ」について現時点でわかること
既に区から発表されている情報をまとめることにより、「ゆいの森あらかわ」についてもう少し深めてみたいと思います。
というわけで、区HPでわかる内容から、荒川二丁目複合施設に関するここまでの年表を作成してみました。
「ゆいの森あらかわ」「荒川二丁目複合施設」をキーワードに検索した結果を、時系列順に書き出したものです。
これでなんとなくの、当複合施設建設にかかる行政的な動きがつかめるのではないかと思います。
無機質な情報羅列。
まずは何より、「ゆいの森あらかわ」の整備に向けた動きは10年前である2007年から始まっていることに驚かされます。
複合施設の設置及び運営に関する懇談会
ノンフィクション作家である柳田邦男氏を座長に、議員や商工会議所関係者などを集めた懇談会が設置され、2010年3月に報告書が提出されました。
※行政の意思決定によく使われる方法なのですが、報告書を作成したのは懇談会名義であることに演出上なっていますが、もちろん、まさか柳田邦男氏ら懇談会側の発意で計画書が作成されたわけではありません。
子ども施設って何が入るの?
「ゆいの森あらかわ」に入居する三施設の一つですが、こちらだけは全貌を掴むことができていません。
公開情報などから判断するに、
といったあたり。
保育施設でない公共施設にここまでの機能があるのは、手厚い感じがしますね。
チェーンなお店が入ります
1階の幹線道路に面した部分にカフェスペースができるわけですが、カフェ事業者に決定したのがカフェドクリエであることも注目でしょうかね。
公共施設内のカフェということで、通常業態との違いが気になる。
評価項目の"施設との連携"とは。。?
(荒川区HPより)
そして、求人出てますよ。
ロゴマーク
なんだか可愛い。
(荒川区HPより)
都市計画道路補助第90号線
「ゆいの森あらかわ」のすぐ東で進められている都市計画道路事業について。
東京都が進める木密地域不燃化10年プロジェクトにおける特定整備路線として、平成32年までの整備が目指されています。
要は、防災性の向上を掲げた都市計画道路事業の加速化です。
外部向けに話された「ゆいの森」
どうやら、過去には「ゆいの森」のことを区長が外部向けに話すという場もあったようで、こんなものが検索でひっかかりました。
私の最近の好物である、地域ポータル「荒川102」でもやはり記事が組まれていましたね。
開館に向けて秒読みのこの段階で、わかる範囲の情報をまとめてみました。
区民や周辺にお住いの方々はパンフレットとか配布されてるのかな。
これから開館まで2月弱、何か刺激的な発表のあることを期待しつつ。
マツリズムのさらなる事業展開の話。
浅草橋に来てみました。
江東エリアは平地でかつグリッドパターンでいいなーと思ったら、浅草橋はまだ台東区でした。
"浅草橋"という橋は地図中右下の、神田川に架かる橋なんですね。
神田川にはたくさんの屋形船が停泊しておりました。
出番は夏ですよね。
今年は乗る機会あるでしょうか。。
の、何の変哲も無い雑居ビル風に来てみたのです。
馬喰町ファクトリー。
ここに、一般社団法人マツリズムの入居するシェアオフィスがあるのです。
マツリズムの法人化と今後
マツリズムは昨年11月末をもって一般社団法人となり、任意団体から法人となりました。
法人化を契機として、事業のさらなる本格化を志向されており、微力ながら何かお手伝いしたいと思っています。
今回は、そんな作戦会議のためにお邪魔したのです。
2017年は、事業を拡大する上で様々な協力を欲しています。
参加するお祭りの数を増やしていくことはもちろん、現在は代表である大原さんが単身全国を飛び回るという、実質的なワンマン体制なので、物理的な手が足りていないという状況もあります。
一方、大原さんがこれまで様々なお祭りを孤軍奮闘的に開拓してきたことで、蓄積されてきたマツリテーター(祭りとの繋ぎ手)ノウハウがあります。
今後はそのノウハウを拡げることで、マツリテーターを増やしていくとか。。?
そんな作戦会議の様子がこちら。
説明会(仮称)を開催します
そんな今後の事業のお話を、オープンな場で説明する場を予定しています。
一般社団法人マツリズムの事業や価値観、ミッションはどんなものなのか。
そして、どんな関わり方があるのか。
『マツリズムのこれからを語る会 vol.1』
日時 | 2月25日(土)13:00-15:00
費用 | 無料
詳細は以下のfacebookページから。
【聴講後】まち普請事業の意義など。
前回エントリにて紹介した、ヨコハマ市民まち普請事業。
その公開二次コンテストにお邪魔してきました。
まち普請事業公開二次コンテストへ行ってみた
建物は横浜市資源循環局が保有するクリーンセンタービルで、こちらの4・5階に入居している形です。
工事的には、確か南本牧最終処分場に産廃を出すときの手続きをする場所だった。。。はず
仕事が片付いておらず途中で抜けざるを得なかったのですが、午前中の各提案グループのプレゼンはほぼ全て見ることができました。
当日の雰囲気をお伝えするためにプレゼンの様子を。
どこのグループも、提案内容に関わったメンバーをずらりと並べ、小学生にセリフを与えたり、揃いのユニフォームを用意してたり、地元で合意形成に取り組んだ成果としてのアンケート結果や寄せ書きを掲げたりと、必死のPRが印象的でした。
今回は特に、コミュニティスペースという言葉に代表されるような、ハコとしての交流拠点の整備提案が多かったように思います。
地区住民・来街者の交流の場所を軸に、歴史や農作業といった地区ごとのスパイスがありましたが、一定の傾向はあった印象です。
そして結果がこちら。
一件につき最大500万円の助成金があるのですが、それが三件ということなので計1500万円弱の公金が動いたことになります。
助成対象に決定したグループ関係者の、喜びのツイート。
上星川の活性化に大きな一歩!
— あらーにょ (@ponpon6pack) 2017年1月29日
まち普請事業の審査が認められ私たちの事業に助成金の補助が受けられることになりました!
意外なことに、まさかの満票(笑)#上星川 #ヨコハマ市民まち普請 pic.twitter.com/wZcjJtj3v6
メインでプレゼンをされてた方だったので、喜びもひとしおと思います。
おめでとうございます。
こちらも同じグループの関係者の方でしょうかね。
かわいい後輩たちの応援と1300万円が動く瞬間目撃と集合写真のカメラマンしにヨコハマ市民まち普請事業二次コンテスト行ってきたぞい。FM上星川見事に当選おめでとうございます‼来年ゼミ楽しみだ。
— 本間拓実 (@tkm_0727) 2017年1月29日
意義とか
聴講して改めて、まち普請事業の意義が見えた気がしています。
それは12年間通じて使われている、こちらのフレーズ。
「私たちのまちを 私たちでつくる
きっとまちが好きになる」
これは、まち普請コンテストを通じて実現した成果に対する愛着だけを意味するものではありません。
まち普請事業コンテストへの参加のためには、前述のように住み手自身が汗をかくことが求められます。
土地なり建物なりを仕入れて、合意形成して、プランを作成して。
それが結実して、コンテスト内のプレゼンに現れていたような"地域の総意"が演出されます。
そのプロセスを通じて、"地域"が作られていくように見えるのです。
それまではなかった、地縁の仲間とか、コミュニティといったもの。
そういうものを作り出したこと自体への誇り高さや、仲間への愛情なんかが、結果として地域への愛着に変わるのだろうと思います。
ハード整備のコンテストを通じて、目には見えない地域の絆のようなものが生まれる。
これはすごいことですよ。
住宅街か商業地かを問わず、都会に住む人々にとって、"地域"を感じることはきわめて困難です。
そこには、転勤などに伴う居住流動性の高さや、町会など既存コミュニティの持つ壁などが要因としてあるわけですが、そこの議論は今回はしません。
もちろん、若年層にとっても"俺の街すごいぜ"というような概念はあるわけですが、都道府県ランキングと同じ感覚で、利便性や名所など、外に自慢できるかどうかという点が基準です。
実際、ブランド路線沿線に住んでいることや、主要駅へのアクセス性、大型スーパーがあるかどうか、といった記号みたいな利便性をもってしか街を評価することはありません。
「吉祥寺に住む」「自由が丘に住む」ということのステータスに近いものがあります。
もちろんどちらの街も魅力的なんですが。
でも、人とのつながりというところから来る街の魅力は、感じることが難しいのです。
そのためには、街の飲み屋に行くとか、町会や商店街みたいな地域性の高いものに手を出すとか、話しかけるとか、勇気を出して一歩二歩、時には何十歩も踏み出さねば、そういう意味での地域を味わうことはできません。
しかしそんなことをするインセンティブはないのです。
行動範囲が広い彼らにとって、リスクを取ってまで地縁的な付き合いをする必要はないのです。
まち普請では
まち普請事業では、整備提案を通じて新たな地縁的グループが作られているパターンが多かったように思います。
町内会や商店会はもちろんあるのですが、それらとは別のグループが。
まちで、包括的なテーマで自治活動を行う団体としてはまず第一に町内会なのですが、近年の加入率低下に伴って、高齢者のクラブ化や存続上の問題など、疲弊が指摘されます。
商店会も同様に加入率は低下しているほか、そもそも個店が逆境にあります。
そんな中で、新しいグループが地域で合意形成を図ろうとするとき、既存の地域団体である町内会や商店会とチャンネルを持たざるをえません。
その時、地域に新しい風が吹き込まれるのです。
提案したどの団体も、高齢者ばかりでもなく、ママばかりでもありませんでした。
特定の属性を持つクラスタばかりということはありませんでした。
それが、地域なのだと感じました。