天下の奇祭、三谷祭レポートと所感
私は愛知県蒲郡市民として産まれ、20年近くを市内で生活していました。
そして感じるのは、自分はなぜ地元蒲郡のお祭りで観光客ぶってるんだろうということ。指咥えて羨ましがってる自分カッコ悪い。
— こむば氏 (@KMB_Masa) 2015, 10月 24
それは観光客としてここにいる自分について。
三谷祭りの海中渡御が素晴らしい一方で、そんな見世物部分はほんの1時間程度で祭りの一部分でしかない。
ここで改めて言うならば、あくまでこのお祭りはやはり氏神様の祭礼で、八剱神社や若宮神社の氏子達が集って実施されるきわめて地縁性の強いハレの場なわけです。
少子高齢化や後継不足の問題は全国的なもののようで、ここ三谷祭りにおいても担い手不足から、参加者を三谷地域に限定せず市内他地域からの志願者を受け入れる傾向にある模様。
それでもお祭りの基本的な性格である「地域に住む人が集って、お互いの成長や健康を確認し合い、交流する」ということに大きな変化はありません。
それがたまたま三谷祭りは、海中渡御や山車に表れているように、見世物としての面白さも兼ね備えている。
つまり三谷祭りに集う人々は、”地縁のつながりを温め合う地域住民の方々”と、”奇祭を見物に来る外部の方々”の2種類に分けられるわけです。
そしてその間の壁は、あまりに大きいと言える。
三谷地域ではないながらもかつてはきちんとした蒲郡市民であり、今でも蒲郡を恋しく思っている自分にとって、後者のグループにとどまっていることは悔しい以外の何物でもないわけです。
そこで、もう決めました。
2016年は、地元のお祭りに参加しよう。
それが三谷祭か、はたまた、もともとの氏神様である竹谷神社の祭礼であるかは決めかねていますが。
さて、最後に少し煮え切らない、整理されない思いを書きましたが、三谷祭りを準備、運営された皆様は本当にお疲れ様でした。
離れたところからながら、蒲郡市の魅力を最近少しずつ発見できて誇らしく思います。