2大メディア「arakawa102」さん、「TABATIME」さんにtalk ARAKAWA vol.2を紹介いただきました
手短に、メディア掲載の報告です!
どちらも、懇意にさせていただいている方が運営しているメディアなのですが、嬉しいことに私どものイベント「talk ARAKAWA vol.2」についてご紹介いただくことができました。
arakawa102さん
まずは、荒川区ですっかり存在感を放つ地域メディア、arakawa102さん。
荒川102 - 荒川区の魅力を再発見!区民が作る地域情報ウェブマガジン。
まだ私が横浜市民だった時にこのメディアを知って、あまりに嬉しすぎたのを覚えています。
そんなarakawa102さんに作成していただいた記事は、こちら。
それでもまちとの関わりを持ちたいという思いを実現させるためには、既存のものに入門するよりも、プラットフォームを新たに作ることが有効なのではないかと考えました。そこから、自分と同じような思いを抱く方々は他にもいるんじゃないか?それならばと、”talk ARAKAWA vol.1”を準備し始めたという経緯です。
イベントの場でできた新たなつながりが、我々が予想だにしないようなスピンオフプロジェクトに発展するようなことも期待しています。
「こんなことやりたいんですよね」「いいね、一緒にやりましょう」という会話が何の恥じることもなく発生してほしい。そうなるよう、スタッフとして全力でサポートいたしますので、ぜひ気軽な気持ちでお越しいただければと思っています。
TABATIMEさん
北区でもなく、北区田端!をひたすらテーマにして体当たりの記事を作っておられるTABATIMEさん。
実は、編集長がtalk ARAKAWA vol.2の登壇者でもあります。
オファーにも二つ返事で快諾してくれて、記事も作ってもらってなど手厚くサポートしてくれています。
さてさて今回僕はどんな話をしようかといいますと、まだ考えているところなんですよね。
田端の話をすることはもちろんなんですけど、みなさんが田端に果たして興味があるのかわからないので迷っております。荒川区v.s北区みたいなプロレススタイルの闘いみたいなものも楽しいかもなー!なんて考えております。どんな話をするのか関係なく参加者のみなさんと第二部の交流会でお話できるのを楽しみにしております!
プレゼンはあまり得意な方ではないので期待せずゆるーくゆるーく温かい目で見てもらえると嬉しいです。
あと荒川区の知らない人ばかりだと緊張してしまうので、タバタイムを見ているみなさんにも来てもらえると泣いて喜びます。
両メディアへのお礼も兼ねて、ご紹介させていただきました!
プラットフォームが単発であってたまるものか。「talk ARAKAWA vol.2」を開催しますよ!という話。
もうね、タイトル通りなわけですよ。
、第2弾をやります!
「vol.1」の開催から
遡れば昨年。2017年11月25日に「talk ARAKAWA(トークアラカワ)」というトーク+交流イベントを試行的に開催したのでした。
"荒川区で活動する魅力的な人たちと、荒川区に愛着を持って暮らしたい、何かしたい、と考える人たちが繋がるプラットフォーム"になることを目的に、荒川区を拠点に活動する3名の魅力的なスピーカーと、荒川区に可能性を感じてキッカケを求めるゲストの方々を集めることができました。
(「talk ARAKAWA vol.1」(2017/11/25)の様子)
前回はこちら。
【告知】荒川区を盛り上げるお節介イベント「talk ARAKAWA」を開催します! - no pleasure, no life(旧ブログ名:まちづくり、例えばこんなふうに)
当日の様子はこちらの記事に詳しいです。
【イベントレポート】「talk ARAKAWA」というイベントで荒川に新たな交流が生まれる | TABATIME/タバタイム
vol.1を開催していた頃は、年に3回くらいのペースで開催できるのかなーと楽観していました。
街の変化に影響させるくらいのプラットフォームにするためには、せめてそれくらいの頻度だろうなと思っていたのです。
青臭く、鼻息も荒く、ネット弁慶をこじらせていたのが、当時の自分。
結果的に、vol.1が終わってから半年以上の空白を開けることになりました。
「vol.2」やりたい、やらなきゃ
vol.1で集めることができたのは30名弱くらいの人数でしたが、それでも一定のインパクトを街に与えることができたと自負はあるのです。
それゆえ、「vol.2やらないの?」という声は本当にたくさん聞くことができました。
また、それまで"何もコンテンツを持たない人"だった自分が、"talk ARAKAWAを仕掛けた人"みたいな肩書きも得ることができましたし。
実際は協力してくださる企業・仲間あってのものであることは言うまでもありませんが。
畏れ多くも、トダビューハイツのサイトでご紹介いただけたり。
でも、「talk ARAKAWA」という試みだけを見れば、まだまだこれからでしかないなのです。
街の宝探し。見えないけど確実に活動をしている魅力的な方々が、たくさんいるのです。
荒川区エリアという狭い中で、そんなソーシャルキャピタルを蓄積させたら、予想できないような化学反応が絶対に起こるんじゃないか。
点と点の間に、これまではなかったはずのつながり。それを有機的につなげたら、少なくとも街は面白くなるんじゃないか。
盲目的に、そうとしか思えないんです。
そしてその取り組みを通じて、自分の毎日は間違いなく刺激的でドラマチックなものになる。はず。
そんな、立派な思いだけはある中、vol.2の開催の決断に、踏ん切りがつかない状態が続きました。
そしたら、身近なところでも「vol.2やんないの?」「vol.2どうします?」という声が聞こえてきたのです。
聞かれるまでもなく、もう答えは決まってたのです。
やりたいんですよ。やりたくて仕方なかったんですよ。
そしてようやく、整ったのです。
もう止めてたまるか。
基本的な情報
さて、そんな「talk ARAKAWA vol.2」の基本的な情報です!
\ 荒川区で活動する面白いヒトを繋げるイベントの第2弾、開催します! /
都電が走り、職人や町工場、地域の祭りが豊かで、下町の人情あふれるまち、荒川区。
下町情緒あふれるかと思えば、新しいものやひとを柔軟に受入れ、クリエイティブなお店や活動が地域に愛され、なんともいえない居心地のよさと、こんな場所が東京にもあったんだ・・・としみじみと思わせてくれる、ホッとするまち、荒川区。
こんな素敵なまちを創り上げているのは、まちを拠点に活動する人たち。“talk ARAKAWA”は、荒川区で活動する魅力的な人たちと、荒川区に愛着を持って暮らしたい、何かしたい、と考える人たちが繋がるプラットフォームになる事を目指しています。
荒川区で活動する人たちの思いや活動を知って、参加した人たち全てにとって次の一歩のきっかけになれれば幸いです。
一緒に未来の荒川区を創っていきましょう!■こんな方におすすめ:
・荒川区に住んでいるけど、まちや地域の人との関わりがあまりなく、これから関わりたい!と考えている方。
・荒川区で何かしてみたいけどきっかけが欲しいと漠然と考えている方。
・荒川区民じゃないけど、荒川区の取組を知って自分の住んでいるまちでもムーブメントを起こしたい!と考えている方・・・・・・・・・・・・・
■名称:talk ARAKAWA vol.2
■日時:8月25日(土)14:00~17:00 (開場:13:30)
■場所:TOKYO L.O.C.A.L LOUNGE(株式会社ROOM810 3階)
荒川区町屋1-6-5
(東京メトロ千代田線町屋駅より徒歩3分)
http://room810.jp/about/■参加費:2000円(アルコールを含むドリンク、まち名物の軽食付)
※当日2階の受付にてお支払いください■申込方法:以下の3パターンのいずれでも、同様に参加として扱わせていただきます。
①Facebookページにて「参加」ボタン
② https://goo.gl/EHhAA6 から必要事項をご登録
③talkarakawa@gmail.com宛に「お名前、ご連絡先」をご連絡【8月18日(土)】を一時的な締め切りとしたいと思います。
会場の収容人数に制限がございますのでご容赦ください。・・・・・・・・・・・・・
■プログラム:第1部「ショートスピーチ」
荒川区周辺で活動する3名の方から、活動内容や、荒川区に対する思いをお話していただきます。
第2部「交流会」
まち名物の軽食とドリンクを楽しみながら、登壇者と参加者が相互に交流を深めていきます。■定員:約30名(もちろん定員を超えても参加可能ですが、飲食物を用意するための目安とさせていただきます)
■登壇者情報:
1.櫻井 寛己(さくらい ひろき)さん:
山手線で一番無名・田端のwebマガジンTABATIME(タバタイム)編集長
ローソン田端新町2丁目店 店長
活動拠点は田端。2.栗田 尚史(くりた なおふみ)さん:
コミュニティ銭湯 梅の湯 三代目
オクノテ 代表
活動拠点は尾久。3.浅見 和宏(あさみ かずひろ)さん:
株式会社le style h(ル・スティル・アッシュ) 代表取締役
Atelier Asami Kazuhiro 一級建築士事務所主宰
+h café(アッシュカフェ)オーナー
活動拠点は尾久。
「vol.2」はこんな座組みでお送りします。
スピーカーの活動拠点の重心を、やや西側(尾久地区)に移しつつ、vol.1に負けず劣らずの魅力的な顔ぶれを揃えることができました。
今後の情報はSNSにて
Facebookを中心に、開催日まで各種SNSで情報発信をしていきます。
どうぞご注目くださいませ。
NPO法人TOKYO L.O.C.A.L
補足的な情報を少し。
この「talk ARAKAWA」は、基本的には「talk ARAKAWA実行委員会」というプロジェクト型の任意の集まりが企画運営する試みです。
なのですが、試みを推進するにあたってはNPO法人「TOKYO L.O.C.A.L」の全面的なバックアップを受けており、会場提供やデザイン補助、アドバイスなどの協力体制を構築しています。
一方で資金的なつながりは皆無で、あくまで「talk ARAKAWA実行委員会」単体でまわしていくような体制になっています。
8月25日は「talk ARAKAWA vol.2」へ
そんなわけで、いよいよ夢の続きを見ようと思います。
荒川区内にお住いの方はもちろん、周辺エリアからもたくさんの参加をお待ちしております!
善悪では語りきれない道路整備。荒川区の都市計画道路の現状と今後について整理してみた。(その1)
間違いなく必要なのだけれども、あまり近くにあってほしくないものってありますよね。
そう、迷惑施設の話です。
英語ではNot In My Back Yard(「我が家の裏には御免」、略称NIMBY)という言葉として、火葬場や清掃工場、食肉処理場、空港等、場合によっては学校まで含むこともあります。
これらは社会生活を営む上で必要不可欠な施設であることは間違いないのですが、あまりに近すぎるのは好ましくないという困った存在。
そして、通常はそのNIMBYにはあまり含まないものですが、道路というのも迷惑施設の一つと言えるのではないかと考えています。
道路というものは、広域的な交通ネットワークや大火時の"焼け止め"のために必要であることは疑いありません。
しかし、いざ自分の家の前に幹線道路ができてしまった場合、交通量の増加に伴う交通安全の課題が発生したり、排気ガスによる生活環境の悪化も危惧されたりします。
誰しも、賃貸でお部屋を選ぶ時に、大通りに面した物件を避けた経験があるのではないでしょうか。
さらに加えて、道路がとっても近いどころか、近すぎて、"自分の土地が道路用地として公共に召し上げられてしまう"という事態もあり得るでしょう。
用地買収として相応の補償がなされるとは言え、先祖代々からの土地をとられてしまうということはそれだけで耐えがたいことかと思いますし、培ってきた生活の継続性が失われてしまうという問題もあります。
さて、今回も前置きが長くなりましたが、今日はそんな道路についてとりあげてみます。
そんな道路は、都市計画道路と呼ばれます。
この都市計画道路について、最新の情報を見ながら考えてみたいと思います。
その1では、都市計画道路の基本的な情報について。
都市計画道路とは
まずは、都市計画道路とは何か。
一言で表すと、「行政が都市計画上必要として決定手続きを行なった道路」となります。
性質上のポイントは二つです。
- あくまでも決定されただけであり、まだ作られていないものもかなり存在してること(=物理的な道路に限らないこと)
- この"決定"があまりに目立たないこと
ということに尽きます。
都市計画道路の三段階
都市計画道路にはおおまかに、計画、事業化、供用という3つの段階があります。
①計画段階
計画は、「ここに道路を(いつか)作りますよー!」と、行政が手続きを踏んで決定した段階です。
ですので、この時点では物理的な道路形状は現地に存在しないことになります。
ただ、決定されただけの時点でも、都市計画道路の区域内にかかった敷地には、一定の建築制限がかかります。
そこには何もないのに、管理者の自由な建築行為に対して制限がかかってしまうのです。
制限内容は複雑ですが、「鉄筋コンクリート造はNG、三階建以上はNG」とだけイメージしてもらえば。
制限内容が気になる方は、自治体が情報を開示しているので調べていただければと思います。
例として、大田区の事例がこちらです。
②事業化段階
事業化は、「よし、これから都市計画道路を作りますよー!」ということで、行政がいよいよ具体の道路整備に向けて動き始める段階です。
決定手続きとは異なりますが、ここでも"事業認可"という都市計画上の手続きがなされます。
事業化の決定がなされたとはいえ、すぐに道路整備のための土木工事が始まるわけではありません。
ここからようやく、用地買収に向けた水面下の交渉が始まります。
難航するところで、時間とお金がかかるフェーズと言えるでしょう。
ちなみに、事業認可後に初めて権利者との接触が開始されるわけではなく、実際は事業認可前から、事業規模などを検討するための測量などで地元に入るようです。
ちなみに、都市計画道路が事業化されると、このような看板が現地付近に立てられます。見覚えはないでしょうかね。
③供用段階
用地買収のための長い長い交渉が終わったのちに、ようやく道路を作る工事が入ることになります。
完成すると、テープカットのような儀式をして、供用開始となるわけです。
荒川区の都市計画道路
都市計画道路については、具体例を見るのがわかりやすいでしょう。
荒川区で2つの例をご紹介します。
補助90号線(≒ゆいの森通り)
まずは補助90号線。
以下の図で、茶色の線が都市計画道路の計画線ということになります。
(荒川区地図情報より、第二峡田小学校周辺)
正式名称は「東京都市計画道路補助線街路第90号線」です。長い。。。
実は町屋駅から西の部分も同じ補助90号線なのですが、おそちらのほうはおむね完成しています。
完成していない、町屋駅の東からサンパール荒川付近の区間については、いま現在事業が進行中です。
計画決定はなんと昭和21年4月25日。
東京都が平成24年に方針を打ち出した「木密地域不燃化10年プロジェクト」の中で「特定整備路線」として位置付けてられており、優先的に事業が進められている路線です。
補助193号線(=旭電化通り)
熊野前の交差点から荒木田の交差点の間で東西にまっすぐ走っている、旭電化通りです。
「旭電化通り?もうできているのでは。。」と思われるのかもしれませんが、完成していないのです。
(同地図より、荒木田交差点周辺)
この地図は、南北に走る尾竹橋通りと東西に走る旭電化通りの交差する荒木田付近を表しています。
尾竹橋通りについては計画線と実際の道路の線が一致していることが読み取れますが、旭電化通りについては計画線が一部建物と重なっていることが読み取れるのではないでしょうか。
実は旭電化通りの計画幅員は、もっと広いのです。
それゆえに、後述する「第四次事業計画」では優先整備路線の一つに位置付けられ、「平成37年度までに優先的に着手する」ことになっています。
そしてなんと、この旭電化通りについては今年の3月に事業認可がなされ、用地交渉が始まっています。
今回はこんなところで。
次回は、政策としての都市計画道路について考えてみたいと思います。
酒と半纏と肩の痛みと、あと酒と。正式な氏子として天王祭に初参加した話。
都電バルや家劇場のことを書いてたら、肝心の天王祭のことを書き残していませんでした。
今年の天王祭は三年に一度の本祭りだったのですが、それとは関係ないところで、私にとって特別な位置付けのイベントとなったのでした。
忘れぬうちに、そのへんのところを書いてみたいと思います。
(町屋地区の中でもけっこう美しいと思う二仲町会神輿)
区民・氏子として初の祭礼
昨年に続き、今年も天王祭に参加して地元の御輿を担ぎ、地元を存分に感じてきました。
住所から決まる私の本来的な町会は、「町屋四丁目実揚町会」(みあがり、と読む)なのですが、いろいろなご縁で、お隣である「町屋二丁目仲町会」(二仲)の一員とさせていただいています。
(お祭りの終わり際に偶然見かけた実揚町会の神輿)
※ちなみにどこの町会がどのエリアなのかという範囲はとてもわかりにくいのですが、荒川区の防災地図が参考になります
二仲の紫半纏は目の覚めるような鮮やかさで、袖に腕を通すことがなんとも誇らしい。
御神輿の、黄金で優美な意匠も好み。
そんな感覚もあり、私にとってすっかり"ここが自分のまち"なんだと思えるようになってきた気がします。
さて、そういえば私が荒川区へ転居してきたのは昨年の7月なので、そこから考えると初めての氏子としての天王祭だったということになります。
昨年は横浜市民として、フライング的に天王様の氏子体験をさせていただいたのでした。
本祭ではあったけども
聞き飽きたかと思いますが、今年の天王祭は、三年に一度の本祭、本祭りでした。
本祭ではない、他の二年間の祭礼は、陰祭と呼ばれます。
これら何が違うかと言えば、天王様たる素盞雄神社の本社神輿の有無です。
町会神輿とは異なる、やや大きな神輿が出されます。
一方の陰祭では本社神輿が出ずに、天王様の氏子61町会それぞれの神輿が、基本的にそれぞれの町内巡行(町内会の中でまわるだけ)を行うのみとなっています。
二日間の中で一度だけ、各町会の神輿が一挙に揃う連合渡御というものがあり、そこが観光的な目玉になります。(人によっては連合渡御のほうが好きという声もあるようdすが)
本祭ではこの連合渡御がなく、かわりに巨大な本社神輿の渡御があるという仕組みのようです。
本社神輿は、荒川区内を二日間かけて大移動します。
土曜日の朝に素盞雄神社から宮出しされ、南千住連合による渡御→三河島連合による渡御→町屋連合による渡御となり、17:00頃に町屋の原稲荷神社に宮入りし、特設された御旅所で一晩を過ごします。
お天王様ありきの祭りスケジュール
そんなわけで本祭だったので、お祭りのスケジュールも、本社神輿渡御を中心に組まれます。
何が言いたいかと言えば、町内巡行のウェイトがかなり小さいのです。。。
(南千住連合による本社神輿渡御)
(三河島連合による本社神輿渡御)
こんな感じの、本社神輿の巡行が大半だったのですね。
例えば記憶を辿ると、町屋地区連合で言えば、
1日目は早朝から素盞雄神社で宮出し。
南千住にある神社なのですが、何の言われか、町屋地区の氏子達が本社神輿を宮出しすることになっているらしいのです。
その後は南千住地区・三河島地区連合がそれぞれ本社神輿を担いだのちに、15時頃から町屋地区連合が荒木田交差点から本社神輿巡行して、18時に原稲荷神社へ宮入り。
町会神輿は、ようやく18、19時頃から巡行を開始。遅い。
1時間くらい町内巡行した後、終わってしまいました。。
2日目も、町内神輿が出るのは13時からの1度のみ。
本社神輿と同じ時間帯には基本的に町内神輿の出番はないので、どうも出番の少ないお祭りでした。
本社神輿を担ぐには、専用の羽織("白鳥"と呼ばれているもので、上の写真の白い衣装)を着用せねばならず、それを借りるには町内貸半纏とは異なる手続きが必要だったらしいのです。
そんなことまったく知らずな私は、完全に2日間手持ち無沙汰だったのでした。。。笑
貸半纏の効果
三年に一度の本祭でしたが、本社神輿を担ぐことは叶いませんでした。
しかし、少なくとも貸半纏さえ着ていれば、町会の人間として見てもらえるようです。
町内神輿の巡行のために、今年も昨年と同様、相互協力の関係にある他地区の氏子(違う神社)に協力依頼をしていたようですが、あくまで町会半纏・紫半纏が神輿の内側、他地区の人間が神輿の外側という不文律があったようです。
知らずに神輿の外側を担ごうとしていると、彼らが「町会さんは内側に入ってください」と言ってくれたのでした。
酒、酒、酒。酒三昧。
お祭り中はひたすらお酒でした。
まず、神輿が出ていない時間帯は、公園に設置された拠点で待機。
なんとここでは、アルコール飲み放題、しかも時間無制限でした。
公園に入ると、「なに飲む?」とお店のように聞かれ、飲み終わるとすかさず次の飲み物を聞いていただけるのです。
選べるラインナップも、サーバーからのビールのほか、緑茶ハイ、ウーロンハイなど、限られているとはいえ手厚さを感じます。
(青年部の拠点、町屋二丁目くすのき山公園)
また、神酒所から神輿を出す際にも、出発式としてお神酒が配布されます。
「いやさか!」の掛け声のもとで、ぐいっと。
神輿を担いでいる時間こそ(物理的に)飲めませんが、途中たびたびある休憩ポイントでは、給水としてアルコールが出されます。
紙コップいっぱいのこともあれば、贅沢に350ml缶が振舞われることも。
あわせて焼き鳥やフルーツ、キュウリといったつまみも出されます。手厚い。。。
そして1日目2日目ともに、神輿が終わった後、拠点である公園にて小宴。これが直会。。?
お祭りとは、これだけ酒が飲める環境なのです。
「酔えば神の領域に近づく」なんて言われますが、それもここまでくるかという感覚。
納得はできるのですが、その環境を作るために奉賛金で酒が買われていることはもちろん、炎天下で必死に働く町会婦人部があってこその環境であることを忘れてはなりません。
酒の勢いで図らずも手にした"地元"というチケット
日中からだらだらと飲酒が続くものだから、当然タチの悪い酔いがじわじわと回ってきます。
特に2日目の夜は頂点で、そこまでの酒の積み重ねに加えて、打ち上げと称しての地元スナックでのカラオケ騒ぎがトドメでした。
年代に合わせて尾崎豊や海援隊で対応していたのですが、次第に楽しくなってきてしまった一方で記憶は薄れていくばかり。
なんとか地元に自分の存在を焼き付けてやろう、、とばかりに。
そして気付いたら、地元町会の青年部に入会し、グループLINEに加わっていたのでした。。
ちなみに青年部とは、正式には「町屋二丁目仲町会 青少年部」という町会の一部会です。
なのですが、その実態は祭礼や縁日の時に力仕事や運営を町会本体から依頼されて一手に担う、やや独立会計の組織。
年配ばかりの町会本体とは異なる、30-40代の受け皿である一方で、主張や青年部内での同胞意識が強く、町会本体との関係は良いとはいえないティターンズ系組織。
ちなみに中学時代のつながりで形成されるので、本来の町会圏域の外に住んでる人もけっこういます。。。
ともあれ、氏子として初めての祭礼に参加したことで、本来の“地元“へ入門するための足がかりができました。
今後は、青年部の内部から見た、しがらみに満ちた地元というものを観察・発信していけるような気がします。
粉々に砕かれる理想の一方で、それに勝るような希望が見えてくるとよいのですが。
たぶん(震え
【超主観】都電バル2018を勝手に振り返る。「あらかわ都電バル2018」の当日スタッフとしてがっつり関わってみた話。
6月9日〜10日の2日間で「あらかわ都電バル2018」が開催され、無事に終了しました。
参加店舗をはじめ、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
2017年11月に開催された第1回「あらかわ都電バル2017」は様子を見ることもできませんでしたが、今回は当日スタッフ(土曜日終日と日曜の撤収を少し)として、かなりの部分を見届けることができました。
お店は行けませんでしたが。
いちスタッフとしてイベントを最前線で味わうことができた一方で、主催者としてのジレンマのようなものも間近で見ることができました。
忘れないうちに、都電バルの意義とか、難しい点などを書き残してみます。
(※なので、いわゆるイベントレポートとは異なります)
都電バルの概要
くどいようですが、イベントに関する公式な情報はこちらから。
まずは、都電バルとはどんなものだったのか。
余談ですが、当日受付で呼びかけをしていた時の悩み。
バル系のイベントが全国的に増えているとは言え、まだまだ普及したとは言えません。
ましてや下町のおばあさま方にとっては身近ではないらしく、しきりに「これは一体何?」と質問されました。そりゃそうですよね。
「"都電バル"やってまーす!」と言っても『都電バルとはなんぞや』ってなるし、
「食べ歩きイベントやってまーす!」でもなんか違うし、
結局ちゃんと説明しようとすると、2分くらい時間かけてた気がします。
さて、都電バルとは、町屋と三ノ輪橋の参加飲食店合計31軒の中から、四軒をおトクにめぐることのできるイベントです。
どんな仕組みなのか。
イベントの二日間は参加店舗に「ワンドリンク+おつまみ」の特別メニューを用意してもらい、それを二日間だけ有効な四枚綴りのチケットと交換できます。
前売り券3200円(当日券3600円)なので、800円ずつの食券四枚1セットを持って街を巡ることになります。
チケットを口実に、今まで行ったことのないお店にも気軽に入ることができて、メニューに迷うことなく、800円でワンドリンクとおつまみが味わえるわけです。
町屋駅前とジョイフル三ノ輪商店街に特設されていた受付では、そのチケットを販売していたわけですね。(写真は三ノ輪)
勝手に振り返る「あらかわ都電バル2018」
それでは、主に当日を中心に、イベントを振り返ってみます。
主催者は誰だったのか
これは言わずもがな、「荒川102」の皆様です。
荒川102 - 荒川区の魅力を再発見!区民が作る地域情報ウェブマガジン。
私も荒川区に越して来る1年近く前から愛読している地域メディアで、見つけた時はあまりの嬉しさと衝撃に記事にしたのを覚えています。
地域メディアといえば足立経済新聞や上野経済新聞、浅草経済新聞といった"みんなの経済新聞ネットワーク"が有名なところですが、ここ荒川区では、フランチャイズ的ではない、完全に独立した団体として運営が行われています。
荒川区のグルメやイベント、歴史などの情報を普段書いている、どちらかと言えばオンライン上に舞台を有する彼らが、リアルのイベント企画運営に射程を拡げたのはなぜか。
それは、こちらの記事から。
普段、オンラインでの情報発信のみを行っている荒川102。
せっかく読んでいただいているこの「荒川102」というメディアの宣伝力を活かして、もっと具体的にこの町に人やお金の流れを作りだし、町中に楽しい空気を生み出していきたい。そんな気持ちからイベントの企画がスタートしました。(上記リンク先より)
イベントの成功とは?
唐突ですが、果たしてイベントが成功するとはどういうことでしようか。
十把一絡げにするのも失礼なのですが、こうした"まちづくり系"のイベントは、そもそもどうして行われるのでしょうか。
極論してしまえば、別にやらなくてもよいものなわけです。
なくても日常は、問題なくまわっていきます。
でもそれは、最低限の日常に過ぎません。
にも関わらずそこに、イベントというイレギュラーな風を起こす理由があるとすれば、それはそんな最低限の日常を変えるためでしょう。
日常をどう変えたいのか。なぜ変えたいのか。
そこには、イベントに関わる様々な人々の、必ずしも一枚岩ではない思惑があるのでしょうが、そんなバラバラの思いが、イベントという一つの入れ物を通じて、光るのです。
笑顔や幸せは確実に生まれた
受付スタッフは受付にいるのみでしたので、店舗内の様子は、結局見ることはできませんでした。
しかしながら、受付にいても、はしご酒を現在進行形で楽しんでいるお客様を見かけることは、何度かありました。
目印は、当日のみ配布していたパンフレット見ながら歩いてたら、ノベルティとして配布していた東京都交通局のバッグを持っていたり。
カップルやご夫婦、3〜4名の仲間たち、もちろんおひとり様など、パーティ編成は様々。
でも、そのどれもが楽しそうに見えて、それはもうスタッフ冥利に尽きる思いでした。
関係者バイアスは当然ありますが、本当に街が楽しそうに見えた。
Twitterのタイムラインにも、反響が。
3000円ちょいで4件はしごできるというすんばらしいこの企画。
— はやみ'sだいき (@daikiman2gou) 2018年6月10日
荒川区に住んでてよかったぁ…
1件目は手羽唐揚げ!#都電バル pic.twitter.com/t1B3VdV92z
本日は地元で都電バル♪
— クララとハイジ(中身は町屋) (@clara_and_heidi) 2018年6月9日
開幕ですよ、さてさて😀 pic.twitter.com/t9BOrDhQwy
あらかわ都電バル、1件目はベトナム料理店のHELLO PHO。ベトナムビール333と海鮮フォーが二日酔いの体に優しいw pic.twitter.com/jCGfISXs8f
— たか? (@taka_hatena) 2018年6月9日
あらかわ都電バル、初日!歌で参加させて頂きました!お会いした皆様どうもありがとうございました✨
— タカサキユキコ (@yukiko_T326) 2018年6月9日
あら坊&あらみぃと。
イベントは明日も開催されてますよー✨#都電バル pic.twitter.com/3apXjcG6zE
都電バル、たくさんのお客様(どちらのお店も満席!)に見ていただけてしかも喜んでいただけて嬉しい1日になりました(^-^)
— Kenji Kozaki (@kenjizo) 2018年6月10日
また次回も出られるといいなぁ pic.twitter.com/X4tpJPahnU
📷 都電バルのチケットを昨日使いきれなかったので、今夜もそっと行ってきた。あちこち新規開拓できて楽しかったー! https://t.co/PjZtHHRPMS
— ナツ (@PenguinRocket) 2018年6月10日
都電バルが、お客さんの笑顔や幸せを作るのに一役買っていたことは明らかだなーと思わされます。
成功段階説(えらそう)
さて、改めて、イベントの成功とはどんなことでしょうか。
もちろん様々な考え方があろうかと思いますが、私はマズローの欲求段階説になぞらえて、成功にも段階があるように感じます。
それは以下のようなものです。
①無事に終わった
≦ ②主催者が楽しめた
≦ ③投資が回収できた
≦ ④主催者以外の誰かが喜んでくれた
≦ ⑤企画意図が達成できた
巷にあふれる"まちづくり系"イベントには、イベントの実施それ自体を目的にするようなものも少なくありません。
もちろんそれを否定することはしませんが、そうしたスタンスで行われるイベントは、ともすれば内輪的な楽しさの追求に終始してしまう危険性があります。
では、今回のあらかわ都電バル2018はどうだったのでしょうか。
より正確に言えば、「あらかわ都電バル2018」の主催者は、どのような思いでイベントを開催していたように見えたか。
それは明らかに、「⑤企画意図を達成するため」だったように思います。
それも、ストイックとすら受け取れる、大きな目標を抱いているように見えました。
イベント中、特設受付にずっと座っていれば、参加者が列を作ってチケットを買い求める姿や、前述したような、笑顔で次の店を探す姿など、思わずこちらも笑顔になるような場面がいくつもありました。
しかしそれはあくまで、刹那的な幸せ。
それは確かにやりがいを感じるところなのですが、それよりも印象的だったのは、主催者が思い悩む姿でした。
何に思い悩んでいたのか。
華やかなイベントのかたわら、もちろん課題も見えたのです。
例えば、参加店舗の中でも、来客数が極端に偏ってしまったり、気合い入れて用意した食材が余っているという嘆きを聞くこともありました。
ノベルティの売れ行きが悪く、提供してくれた団体に対して気の毒な思いをしたり。
事の大小はありますが、これらをすべて挙げたらキリがありません。
イベントを繰り返すほど、開催の裏にあるそうした苦悩に目が届くようになり、ストイックなほどに嘆いてしまうのでしょう。
それは、かなりステージの進んだ活動者だからこそ至ることのできる境地なのだろうと感じました。
まちの変化とは
都電バルはおそらく、街を少し変えました。
街に笑顔と、お店と街の人との出会いを確実に促進することができたのだと思います。(定量的な確認はしてませんが)
街を変える、という傲慢な表現を、あえて使わせていただきます。
それは別に、救世主を気取るわけではありません。
客体である街は、別に変化を求めているわけではないのです。
街に致命的な課題があるわけではないし、救いを求める人がいるわけではありません。
ただ、壮大な日常を過ごす舞台である街が、もう少し面白くあってほしいという自然な思い。
誤解を恐れず言えば、街を、自分好みにものにしたいのです。
それはある意味で、自分勝手な思い。
でも、一般的な自分勝手と異なるのは、迷惑をかける行為ではなく、確実に善意に基づいていることです。
そんな方向を思考する同士が集まれば?力を合わせれば?
そしたらどうなる?どうなる?
街はきっと面白くなるのでしょう。自分好みになる。
むすびに
(予想以上に可愛かったあら坊・あらみぃ)
今回の都電バルはとても刺激的な経験で、楽しい思いと今後の勉強を、フリーライド的に得ることができました。
この経験や思いを、次回「talk ARAKAWA」をはじめとした自分の動きに活用していきたいと思います。
関係者のみなさま、改めてありがとうございました。
そして本当にお疲れ様でした。
第2回にして早くも規模がすごい。とうとう今週末開催される「都電バル」をご紹介。
今週末、6月9日と10日は都電バルですね。
(荒川102より)
これは、普段はローカルメディアとして荒川区のまちの様子を伝えている荒川102が、自らイベントの主催者として企画運営に取り組む、食べ歩きのイベントです。
正確な情報は、こちらの公式サイトを。
今回は、そんな都電バルの何がすごいかということに焦点を当ててみようと思います。
第2回目にこぎつけるのがすごい
この都電バル、なんと既に2回目を数えます。
前回のページはこちら。
前回は昨年11月7日および8日と、なんと火曜・水曜の開催だったのですが『きっと事情があったはず)、今回は念願の土日開催となってます。
参加店舗の増え方がすごい
第1回の開催時は、参加店舗は16店舗でした。
いやいやそれだけの協力店舗を足で集めるだけでも相当のことですよ。。。
一店舗一店舗訪問して、それぞれ企画趣旨を説明して、お金の話もして、、ということを考えると、とても趣味レベルでできるとは思えません。
それが今回、なんと31店舗。
パワーアップされてるー
おそらく、第1回の開催が盛況で、「次はうちの店も!」という声が高まったのかなと思われます。推測ですが。
お店の分布は以下の通りで、今回は拠点が三ノ輪エリアと町屋エリアに分かれます。
三ノ輪エリア
町屋駅周辺エリア
これを機に、未開拓のお店を利用してみてはいかがでしょうか。
猪突猛進なPRがすごい
実は、特に強調したいのがこの点。
つまりは、主催者の方々の企画に対する熱量がものすごいわけです。
イベント開催までこぎつけるだけでも並大抵の苦労ではないのに、さらに盛り上げようとする試みがすごい。
フライヤー、うちわ
私も少し前に駅前でのチラシ配布を手伝ったほか、先週末に盛り上がった天王祭絡みでも、人の集まる場所でうちわを配られていました。
あと、最低限のマナーとして、配布後にゴミ拾いもされたようですよ←
メトロ構内、都電車内。。
駅構内の、有料広告枠にも巨大ポスターを掲示してもらっています。
また、都電の車両内にも吊り広告として都電バルの情報を見ることができます。
公共施設まで。
「talk ARAKAWA」ではできなかった荒川区の後援名義を取得されており、かつ区の「にぎわい創出事業」という補助制度を活用されています。
このことと関係してか、とにかく区の施設にポスターめっちゃ貼られてます。
ポスターのサイズがそもそも大きくて、かつ目立つ黄色であることから、視認性とても高い。
区民の半分くらいは見てるんじゃないか。。
いよいよ今週末
そんな都電バルは、今週末開催です。
新たなお店や料理との出会いを楽しみにしましょう。
たくさんの野望が同居するステージ。北千住東口エリアに現れた「家劇場」のおひろめイベントにお邪魔してきた話。
※本日ご紹介するプロジェクトは、類似のものがなく最強に面白い話なので全力で拡散したい反面、きわめてプライバシー上の懸念もあったりするのでどこまで拡散してよいものかというジレンマの中、あくまで公開情報をもとにした紹介にとどめたいと思います。。。。うーんまどろっこしい
はい、今日はこのお話です。
とうとうここから出てきたプロジェクト「家劇場」が今日からマジで始まるらしいです。サイコで耽美なオーラが最強。気になる人はFacebookで検索。
— こんば (@KMB_Masa) 2018年5月31日
「千住ではじめる」プロジェクトを覗き見してきた話。 - no pleasure, no life(旧ブログ名:まちづくり、例えばこんなふうに) https://t.co/SDwKkicZg4
きっかけは、今年3月に東京未来大学で開催されたアイデアコンペから。
「千住ではじめる」プロジェクト
「千住ではじめる」という一覧の公開講座がありました。
このプロジェクトの正体は、昨年度に足立区が公募したプロポーザルである『空き家利活用促進事業コーディネート業務委託』。
業務概要は以下な感じです。
空き家利活用をテーマとした「協創プラットフォーム」を立ち上げ、活動の企画、運営、情報発信を通して、モデルエリアの現状と課題を共有し、空き家利活用を促進するための具体的な活動を展開する。
(足立区HPより)
ここで言及されている「協創プラットフォーム」が、アイデアコンペの主催者であった『千住Public Network EAST』ということなのでしょう。
そして、「具体的な活動」こそが、#01から#03まで開催された「千住ではじめる」の公開イベントから、アイデアコンペまでの一連の流れということになるのだと思われます。
北千住駅東口エリアには、空き家が多くあります。
見るからに明らかな廃墟もあれば、手入れ次第でまだまだ使えるものも。
そんな状況に、行政が『空き家をうまく活用してくれる人いませんか?』と、区のHPなどを通じて呼びかけたとしても、きっとリーチしないのでしょう。
空き家活用をきっかけに、担い手の掘り起こしから住民のモチベート、街としてのブランディング向上まで一気につなげていくためには、民間の、どちらかと言えば若い力と発想が必要だったということです。
選ばれたのが、「家劇場」
アイデアコンペの様子は以前書きました。
その結果、『家劇場』という案に決まったそうです。
より正確に言うならば、3月に行われたアイデアコンペは、案を決めるための場ではなかったようです。
空き家にも当然、所有者たる大家さんがおられて、最終プレゼンターである4組が等しく大家さんとの交渉権を持ちます。
アイデアコンペの後に、個別の交渉や、複数案のコラボレーションなどの可能性を探った後に、大家さんが最終的に選ばれたのが「家劇場」だったということでした。
夢をかなえる舞台
さて、その「家劇場」のお披露目会があったので、実際に行ってみました。
Facebookイベントページができていたので、それを通じて知ったのです。
住所はもちろん伏せますが、北千住駅東口から徒歩3分という好アクセス。
鬱蒼とした緑に隠れて建物の様子が見えないのが、逆にとってもよい味。
建物に入ると、スライドが。
(facebookページのスライドから)
アイデアコンペの時にも使われていたスライドで、ここから彼女の独特の世界が始まります。
バレリーナ、建築家、デザイナー、ディレクター、アーティスト。その全ての夢を諦めないで追いかけることのできる場所にしたいという野望。
余談ですが、収納スペースをプロジェクターのスクリーン代わりにしてたのが、はやくもこの空間を使いこなしてる感じで面白かった。
古民家ツアー
それからしばらくは、建物の内見。
たぶん戦後すぐくらいの建物で、なかなかお目にかかれないクオリテイの長屋でした。
ずっと見ていても見飽きません。
それでもやっぱり、家'劇場"
それでも忘れてはいけないのが、ここは家"劇場"だということ。
劇場だから、表現の時間があります。
なんの予兆もなく、突然20分ほどのステージが始まりました。
この演出が、ただ古民家に遊びにきただけではないことをはっと再認識させてくれて、新鮮でした。
あれ?
ほら、座敷童子。
寝転がる。
そして音楽とともに始まったのは、とても言葉では語りつくせない世界。
これからどうなるんでしょうか。
さて、この家劇場はここからどうなっていくのでしようか。
一つ言えるのは、まだこの長屋には、掃除を除いて、手が入れられていないということ。
これからいくらでも変化する余地があるということです。
ということは、そんな変化の前のプロローグに立ち会うことができたのは、とても幸運なことなのかもしれません。
荒川区のきわめてご近所、千住のプロジェクトにご注目ください。