TOKYO L.O.C.A.L「(仮称)町屋サミット」プロジェクトをスタートさせてますよ
町屋・荒川区の"オモシロイ"をひとところに集め、さらに互いに繋げることで、街としての魅力を上げるためのプロジェクトを進めています。
それが、「(仮称)町屋サミット」。
まだまだ構想を進めている段階ですが、ポイントとなる情報だけ少しご紹介しつつ、その取組みを通じて狙っている下心みたいなものもお出ししたいなと思います。
どんなプロジェクト?
一言でいえば、「町屋・荒川区の"オモシロイ人"を集めて行なうショートプレゼン大会+パーティ」です。
はじめにお断りをしておくと、今回の提案は他地区でのとある試みにインスパイヤを受けています。
もうおわかりですね。はい、こちら。
。。。なのですが、そのままコピぺする気はさらさらありませんよ。
豊島区と荒川区という事情の圧倒的な違いとか、一緒にスクラムを組んでいるROOM810さんの得意分野なども踏まえて、町屋により合った形で全面的に再構成するような感覚で検討しています。
「街の"オモシロイ人"を集めて繋げる」という基本はそのままにしつつ、会のオペレーションやコンテンツ構成についてはより良い方法を模索しているという状況です。
期待してる効果
この企画によってどんな効果を期待してるのかといえば、こんな感じです。
①シナジー効果による街の魅力向上
お節介ながら、面白い人はもっと目立たせるべきだと思うのです。
そのパーソナリティに加えて、活動拠点もアピールしたい。
面白い人が集まる場所としての魅力
ステレオタイプと言われればそれまでなのですが、面白い人や力のある人は、その活動拠点(=場所)とともに語られることがなぜか少ない気がするのです。
例えば今をときめくライターや活動家をイメージしても、東京や大阪といった広域的な意味での活動拠点は表に出ていても、どこの街を拠点にしているのかということはなぜか語られない。
パソコンや筆一本で生きていくような人にとってはもはや居場所は関係ないということなのでしょうか。
やや異質なのが、ここ数年の渋谷をはじめとするクリエイティブ拠点です。
ほかには、蔵前とか門仲など。
街としてもコワーキングスペースの整備や街のブランディングを行うことで、スキルや野心と、一定の分野的傾向を持つ方々を吸収している。
つまり、面白い人の集まる街は存在しているものの、偏在しているわけです。
そうした街は、面白い人の集積により、あたかも街自体が面白くなってきているようなPRをします。
面白さは、循環します。
タマゴかニワトリかはいざ知らず、街は面白い人をどんどん吸収し、そのこと自体がさらに街の引力を上昇させるというスパイラルがあるのです。
これは同時に、街の間の格差を再生産します。
面白くない、目立たない街は燻る一方、面白い街だけが我先にと上昇していくのです。
ただ、別にこれは何か問題があるというわけではありません。
選ばれる街であるためには?
では、燻り続ける街の行く末はどこか。
それは、"選ばれない街になる"ということです。
少子高齢化が進展する今、東京都内においても地域社会の崩壊が見られるようになりました。
もともと街にあった古くて魅力のある風景や文化もこの社会変化には対応できず、つまらない建物、つまらない街ができていきます。
この結果、街の均質化ということも副作用的に発生しています。
どこに住んでも、どこに行っても代わり映えがしないと、一見思ってしまう。
東京は移住者の街ですが、彼らはどんな視点を持って、そんな均質な街の中から住む場所を選択するのでしょう。
第一に考えられるのは通勤・通学先へのアクセス性、そして第二に財布事情です。
しかしそんな記号のような居住地選択では、選ばれない街・選ばれる街というものが顕著に分かれすぎてしまいます。
長くなりましたが、そこに第三の選択肢を与えてやりたいのです。
それが、"面白くて魅力のある街"というブランディングなのです。
ここまで、ここまで来たよ。。!!
②区民同士のつながりと地域への愛着と
完全に排反というわけではありませんが、もう1つ期待している効果を。
「街を気に入る」とは?
例えば仮住まいとして荒川区や町屋を選択した場合も、その後街を気に入ってくれる人が果たしてどれだけいるでしょうか。
「荒川区いいとこ、町屋いいとこ」と思ってくれるのか、はたまた「はい、次」と、人生における通過点に過ぎない扱いとなってしまうのか。
前述のような記号的な居住地選択をして、いざ住み始めた場合のことを考えてみましょう。
その新居から毎日学校や職場に行く。
暗くなって最寄り駅まで帰って来て、スーパーに寄るのかもしれないし、もう遅いから外で食事を済ませるのかもしれない。
そんな繰り返し。
休日はなんとなく電車に乗って繁華街に行って買い物したり、友達と会って飲んだり遊んだり。
そして帰る。寝る。
この生活の中で、いったいどこで自分の住む街への愛着を持つきっかけが生まれるのでしょう。
それもそのはず、この暮らしの中に、その街に住んでいなければ味わえない要素など、全くないのです。
せいぜい、駅から近いとか、スーパーやコンビニが近くにあって便利だとか、急行が止まるとか、街を評価する要素などその程度。
本当に街のことを気に入ってもらいたいのであれば、"そこにしかないもの"をいかに味合わせるかということが重要だと思います。
そこにしかないもの。
例えば人、店、スポット。
そして、それらとつながる仕掛け。
ポイントは多分、つなげること
その街に面白いものがあることをハッキリさせ、さらに"つながりの連鎖を起こす"仕掛けが必要だと思うのです。
それでこそ、面白い街たりうると思う。おそらく。
その街に、年の離れた友達ができたら?
仲間ができたら?
馴染みの店ができたら?
思い出ができたら?
どうでしょう。
1つ1つのインパクトは小さくとも、それらの蓄積はきっと「街への愛着」につながるはずでしょう。
というわけで
年内にはお披露目するべく、現在鋭意準備中というわけです。
こんなお節介かつ大きなお世話な取組みなのですが、これによってきっと街は面白くなる気がする。
根拠はないけど、多分そうなる。
おやおや、こんな指摘が聞こえて来る気がしますね。
「別に、住んでる人はそんなこと望んでません。。。」
ハッキリ言えば、私はそんなの知らんのです。
街に委託されたコンサルタントではないし、救世主などではありません。
行動基準は、自分が面白く住めるかどうか。
自分の住む環境を面白くしたいわけです。
嶋田洋平氏は、「ほしい暮らしは自分でつくる」と言っていましたね。
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でも、これを面白いと感じる方は、きっと自分だけではない気がするんだよなー。
そして大いに外部経済が発生する気がする。
気になります?
そんな人は、一緒にやりましょうよ。
というわけで、万一興味のある方おられましたら、どんどん連絡いただければ嬉しいです。