どうやったら御神輿担げるの? 素盞雄神社天王祭の担ぎ手募集チラシを集めてみた(主に町屋地区)
今年も近づいてきましたよ、お祭りの季節が。
商店街のフラッグも天王祭仕様になっています。
近所の原稲荷神社の境内には、何やら構造物が組まれ始めていました。
荒川区南千住にある素盞雄神社は、荒川区の半分近くのエリアの氏神様です。
その例大祭が「天王祭」で、6月の第一土日は、氏子61町会がお祭り一色となります。
しかも今年は3年に1度の本祭。
本社神輿が出たり、白馬が出たりと、いつもと違うようです。
昨年の6月、荒川区へ転入前だったワタシが、町屋二丁目仲町会として御神輿を担がせてもらいました。
さて今回は、自分と同じような「地元の御神輿担いでみたいんだけど、どうしたらいいの?」と思っている方に向けて、お祭りに参加する方法をまとめてみました。
要は、各町会の掲示板に張り出されているポスター等を並べてみたのです。
町会さんによっては”担ぎ手募集”を大きく謳っているポスターを掲示していたりします。
悲しいかな、窓口として案内されている連絡先のほとんどは電話番号のみなので、地域に何のつながりも持っていない方にとってはハードルが高いかもしれません。
でも、そのハードルを超えてお祭りに参加した先に、何にも代えがたい貴重な体験が待っていることには間違いありません。
町屋地区の各町内会の掲示板をまとめてみた
というわけで、【5月5日現在】の掲示板状況です。
たくさんの町会があり、しかもその圏域はわかりにくいものです。
荒川区の防災地図には、各町会のエリア分けが図示されているので、こちらをあわせてご覧いただくとわかりやすいかもしれません。
荒川区防災地図(AED設置一覧を含む) 荒川区公式ホームページ
町屋一丁目東町会
町屋斎場の北側一帯です。
募集してますが、5月10日で貸半纏の受付を締め切っているようですね。。。
町屋一・二丁目仲町会
町屋一丁目の西側、町屋二丁目の東側です。
担ぎ手募集してるみたいです。
町屋一丁目南町会
町屋一丁目の東側、川沿いから、一本松あたりまで。
担ぎ手募集のお知らせはないですね。。。
町屋東栄町会
町屋二丁目の中央あたりにある、南北に細長いエリアです。
募集してないですね。。。
町屋二丁目仲町会
町屋二丁目の西側です。
募集してるようです。というか、ワタシもこちらから参加します。
ポスターにこだわりを感じますね。
半纏の色はポスターと同じ、紫でカッコ良いです。
町屋実揚町会
みあがり、と読みます。
町屋四丁目の南西エリアです。
担ぎ手募集を明確には謳っていませんが、
6月1日の半纏貸し出しに行けば何か望みがあるかもしれませんね。
町屋睦町会
町屋三丁目の北東エリアです。
まだ募集はしてないですね。。。
町屋三丁目仲会
町屋三丁目の北側です。
うーん。。。
町屋江川町会
町屋四丁目の北側です。
ありませんね。。
町屋六丁目南町会
ありませんね。。。
町屋東町会
荒木田周辺のエリアです。
本社神輿の担ぎ手募集ですが、5月10日で締め切ってますね。。
町屋八丁目東文化会
掲示板見つけられず。。
町屋八丁目中央会
町屋八丁目の西側です。
大々的に募集してるみたいですね。
本社神輿は5月2日までか。。。
ご参考になれば。
荒川区商店街連合会青年部の方々とお近づきになった話。
引き続き、商店街関係の話です。
前回はこちらで、はっぴいもーる熊野前商店街で来月開催されるイベント「熊野前ヨガフェス」について紹介しました。
さて今回は、やや唐突ではございますが、荒川区の商店街全体についてのお話です。
みなさんにとって、商店街とはどのような存在なんでしょうかね?
二世研修会に行ってきた
なぜ今回このテーマを取り上げるかと言えば。
最近たまたま、商店街の方々と交流する機会があったのです。
それが、二世研修会というもの。なんだそれは。
このような会合が、4月18日(水)に荒川区役所にて、きわめてクローズドな形で開催されていたのです。
要は商店街の担い手の皆様が企画・運営を行う勉強会ですね。
ざっくりと乱暴に表現するならば、"どうすれば商店街が活性するのか"を考えるわけです。
この会合を運営しているのが、荒川区商店街連合会の青年部の皆様というわけです。
荒川区商店街連合会・青年部
荒川区HPによると、荒川区内には現在、41の商店街があります。
商店街が"ある"とは、どういうことか。
一般語としての商店街は、以下のような意味を持ちます。
商店の並んでいる町の一画や通り。
(三省堂 大辞林より)
つまり商店が一定規模以上集積した通り(アベニュー)のことなのですが、荒川区が言及している数は、そのすべてをカウントした結果ではありません。
例えば私の住まいの近所にはかつて、「町屋銀座商隆会」という商店街が"あり"ました。
過去形なのです。
かつてあった商店街とは、今はもう組織として消えてしまった商店街を指すのです。
よって、荒川区が公式に言及している41の商店街とは、今もなお商店街振興組合などが残っている商店街をカウントした結果ということになります。
そして区内の商店街の連絡組織が、「荒川区商店街連合会」ということになります。
なんと戦後すぐの1951年から活動されているらしい。すごい。
商店街連合会は、会長・副会長といった重鎮世代よりも若い世代の集まりとして、「青年部」を抱えています。
このあたりは、同じ地縁コミュニティ組織である町内会と似ている感じですね。
現在青年部長をお勤めの田中さんは、なんと平成14年からずっと部長職です。
区商連HPを見るとわかりますが、歴代最長です。
担い手の皆さまは街との関わりを求めている
この日の内容は(覚えてないので)あまり詳細には記しませんが、
「商店街の方々は街とつながりたがっている」ことを感じました。
商店街の衰退・シャッター街化など、荒川区でも間違いなく同様の課題に直面しています。
そんな中、商店街がいかに生き残っていくか、個店(個人店舗)の魅力をいかにアピールしてお客様に選んでもらえる存在になるかということは、あまりに重大なテーマ。
私も、知識としては知っていましたが、それはあくまで机上のもの。
この場で、本当に毎日営業をされている担い手の皆様も同様のことを話されていて、ようやく知識がリアルなものとして血肉になった間隔です。
そしてそのためには、商店主だけが知恵を絞って頑張るだけではままならないことを痛感されていました。
4月18日の会合では、消費者代表として、荒川区コミュニティカレッジの卒業生である地域活動の重鎮2名を含めたパネルディスカッション形式であり、さらに聴講者である我々にも積極的に意見を求められ、商店主の方々はそれを熱心に聞いておられました。
私は”コミュニティの舞台としての商店街への期待”といった偉そうなことを申し上げたのですが、うんうんと頷いておられたのが印象的でした。
その後は近くのイタリアンレストラン(区役所前サイゼリヤ)に場所を映し、意見交換。
青年部の皆様とすっかり打ち解けることができたので、これから商店街方面でも何か始まりそうな印象を持っています。
、、、と、まあ中身のない記事ですが、これまで指をくわえて見ていた”商店街”という存在と、ようやく接点を持つことができたことの記念として。
熊の前のヨガフェスをきっかけに商店街に関わってみませんか。
5月20日(日)に、荒川区東尾久・熊野前でヨガフェスが開催されます。
ヨガフェス。なんだかおしゃれでロハスな響き。
「いや、当方、ヨガの趣味はないのでちょっと興味ないかな。。」
と思ってる方、ズバリ早計です。
これは、単に青空の下でヨガをしようというイベントなのではなく、
ヨガの集客力を武器に、商店街に賑わいをもたらそうという壮大な試みなのです。
どんな企画なのか
公式サイトが作られてます。
kumanomae-yogafes.amebaownd.com
企画概要を引用。
商店街で行うヨガを中心としたストリートイベントです。
子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなが集まる商店街で、楽しく伸びやかにヨガを楽しみませんか?
ストリートヨガタイム以外の時間では、下町の有名店や、ハンドメイドなどの出店、フリーマーケットを楽しんでいただけます!
------開催概要------
日時 | 2018年5月20日(日曜日)
時間|10:00~17:00
場所|熊野前商店街
(はっぴーもーる熊の前)
※雨天時は尾久小学校で開催
内容|無料ストリートヨガ
ヨガレッスン
フード、雑貨、ハンドメイド
など出店多数
キッズによるパフォーマンス
・・・・・など盛りだくさん!
主催|熊野前商店街振興組合共催|熊の前ヨガフェス実行委員会
後援|荒川区
イメージとしては、ヨガをメインにした、商店街大売り出しや、文化祭のようなものでしょうか。
テントが並び、景気の良い声が飛び交う様子が想像されます。
きっと、もともと身近な商店街が、より身近に感じられるはず。
現在決まっている出店リストを拝見すると、これがなかなか面白い。
「クラシノmarket」は、町屋8丁目の花屋さん「花やMOMO」を営む大竹さんが東尾久6丁目のフリースペース「MOMOの小屋」で定期開催されているマルシェ。大竹さんは、「下町花フェス」というイベントを数年にわたって開催されている町屋の巨人。
「山内商店」は、西尾久8丁目の蒟蒻・白滝・寒天屋さんですね。
こんなふうに、熊野前商店街に限らない出店が見られるのが一つの特徴のように思います。
また、個人的に素晴らしいと感じているのは、"ヨガフェス"を商店街の名前で主催するということ。
商店街振興組合的な組織は、町内会・自治会と同様に担い手の高齢化がイメージされますが、ここでは明らかに若い世代が積極的に頑張っておられる様子が想像されます。
そして荒川区の後援名義も獲得されている。。。簡単なようでこれが難しいのです。
ちなみにこのイベント、なんと昨年10月に続いての第2回ということです。
半年間隔でこうした大きな取り組みをすることができる体力や人脈は、きっと熊野前エリアに変化をもたらす力になる気がするのです。
前回開催の様子
その、昨年10月の第1回の様子を知るために、複数の媒体でレポート記事を読むことができます。
荒川102さんと、TABATIMEさん、そして戸田江美さんが書いてますね。
todatodaviewheights-news.tumblr.com
ボランティアという関わり方もありますよ
当日が賑わうことも大事なのですが、それによって商店街が潤うことと同時に、"まちに関わりたい"人を発掘することも意義深いのではないかと思います。
つまり、ボランティアに参加してみませんか?ということです。
先ほど紹介した公式サイトには、既にボランティア募集のページができています。
イベントを通じて、商店街の方々と顔の見える関係を作りたい方は、思い切って応募してみてはどうでしょう。私はしました。
kumanomae-yogafes.amebaownd.com
がっつり手伝いからつまみ食いまで、各人の都合に配慮したフレキシブルなボランティア参加が提示されています。
事前説明会もされるようで、とても手厚い感じがする。
とにかく、5月20日ははっぴいもーる熊野前商店街へ。
【今更感】talk ARAKAWA実行委員による「talk ARAKAWA vol.1」非公式レポート(1/2)
注)2017年11月25日の「talk ARAKAWA vol.1」が終わった直後くらいから描き始めていたのですが、風呂敷を広げすぎたり筆者自身の心身の不調を迎えたりと、今更すぎる更新になっています。。。
-----------------------------ココカラ-----------------------------
終わった。
第1回が終わったのだ。
これが、「talk ARAKAWA」だ!
これがやりたかった
私はきっと10年間、これがやりたかったのです。
「まだ、ここにない、出会い。」を、知らない街で作りたかった。
そこに笑顔の関係を作ることができれば、絶対に面白い連鎖が始まると。
さて、開催から報告があまりに遅くなりましたが、「talk ARAKAWA vol.1」が終了しました。
「talk ARAKAWA」とは、荒川区のオモシロイひと・モノ・コトを一箇所に集めて互いにつなげる場を設けることで、さらなる”オモシロイ”の連鎖を生み、オモシロイまちとしての荒川区の魅力や存在感を向上させる試み。
構想6ヶ月の試みが、ようやく11月25日に、日の目を見たわけです。
その6ヶ月は、ワクワクだけなんかでは決してなく、特にイベント情報をリリースしてからの1ヶ月は生きた心地がしなかった。
「失敗」「閑古鳥」「大赤字」なんていう言葉が毎日頭を飛び交っていた。
Facebookイベントページの参加者状況なんて、1日に4回はチェックしてました。
それでなんとなくの参加者数規模を把握していても、にも関わらず当日「本当に来てくれるの〜〜?」「サクラなんじゃないの〜〜?」というどうしようもない不安は拭えず。(ごめんなさい
だからとにかく告知した
たくさんの人に告知したとしても、それで本当に来てくれる人なんてせいぜいその0.数‰程度。
ということは、人を集めたいならば、手を広げるしかないわけです。
届いた中の何千分の一しか来てくれないのだから、情報を届ける人を増やすしかない。
というわけで告知や広報は力を抜けないということで、とにかくSNSなりチラシなりで情報を拡散しました。
情報発信・拡散を通じて、「あれ、荒川区で何か面白いこと始まるんじゃね?」というムーブメントみたいなものを作りたかったのです。
しかもそれは、オシャレなムーブメントとして演出したかった。
おこがましいですが。
だから見せ方にはこだわった。
それがこのロゴとチラシなのです。
ロゴデザインの戸田江美さん、チラシデザインのROOM810さん(後述)、本当にありがとうございました。
紙媒体のほか、ウェブメディアの力も借りました。
例えば、田端で活動する地域メディア「TABATIME」さん。
「TABATIME」さんにはレポート記事も書いていただきました。
文京区で活動する地域メディア、「jibun」さんにも。
イベント当日は荒川ケーブルテレビまで取材に来てくれたりして、とにかく震えました。
イベントの模様は、12月に「あらまるNEXT」で紹介してくださいました。
町屋の巨人「ROOM810」
この企画は、もちろん多くの偶然と努力によって初めて実現したわけですが、その最初動期にあったのは株式会社ROOM810さんとの出会いであったことは言うまでもありません。
この出会いによって、荒川区への思いだけある、気持ちの悪い横浜市民は、大きな力に近づくことになるのです。
(つづく)
「千住ではじめる」プロジェクトを覗き見してきた話。
なんと2018年2本目の記事です。
言い訳をすると、生存のための活動にかまけてました(汗
さて久々の今回は、荒川区のお隣である足立区のオモロイ動きをのぞいてきた話です。
3月10日に開催された、「千住ではじめる#3 アイデアプレゼン大会」にお邪魔してきたのです。
なお、本編には関係ないのでサラリと扱いますが、場所はここ、東京未来大学でした。
なんとここ、言わずと知れた3年B組金八先生で何度も「足立区立桜中学校」としてロケに使われた場所なのです。
2000年代前半までは足立区立第二中学校として、本物の中学校として使われていたのですが、少子化に伴う統廃合の流れを受け。。。
今ではこの校舎の所有権は私立大学法人である東京未来大学に移り、校庭部分に新校舎が建っていたりと、往時から姿を少し変えています。
「千住ではじめる」プロジェクトとは?
「千住ではじめる」プロジェクトとは、足立区の中でも特に北千住駅の東口エリア"千住東エリア"における空き家活用プロジェクトです。
足立区のような密集市街地では、空き家が課題となります。
その理由はやはり防犯・防災上のものなのですが、ただ空き家を除却するというわけではなく、有休なストックとして、より公益的な活用をすることで、同時に課題解決を 図る考え方にシフトしてきています。
発端は、足立区住宅課が実施したプロポーザルである「空き家利活用促進事業コーディネート業務委託」。
このプロポーザルで事業者として特定されたのが、「特定非営利活動法人千住藝術村・株式会社ARCOarchitects 共同体」。
彼らは今回「千住Public Network EAST」を名乗り、空き家利活用コンペを開催したのです。
こちらが公式サイト。
空き家活用アイデアプレゼン
今回のテーマは、具体的に提示された物件「駄菓子屋ハウス」(千住旭町)を題材に、活用のアイデアを、本当に使う前提で提案すること。
そう。本当に使うのです。ここが、ただのアイデアプレゼンとの違いでしょう。
応募者は、アイデアや公益性、事業性などをアピールすることで、”我こそは空き家を活用するのに相応しい存在である”ということを競い合います。
12件の応募があったそうで、最終プレゼンにはその中絞られた4者が登壇されていました。
ただ、最終プレゼンの4件からさらに絞るということはせず、4者がそれぞれ平等に大家さんとの活用交渉に進む様子。
詳細はアレですが、出ていたアイデアはそれぞれ、
①東北と北千住をつなぐ拠点的な手毬小商いカフェ 東北わくわく堂
②曜日でオーナーが変わる、子育てママの居場所
③日常と非日常が同居する"家劇場"としての一人暮らし
④建築家が地域活動拠点としてプロデュースし、その後少しずつ地元主導に移行
という感じでした。
提案者の半数以上が女性なのが印象的でした。
審査員からの質問で「なぜ、それを千住の地で?」というのが多かったけど、今回みたいなプレゼンではどうでもいいんじゃないのかなー。。
さらに感想をいえば、まずは②の提案中で紹介されていた活動イメージとして、仲良しの「ものつくりカフェモンシュシュ」さんが例示されていたことにクスリとしてしまいました。
そして③は、プレゼンのクオリティも発想のぶっ飛び度も常人の域から超えていて、なんというかもう実現してほしい感じです。
とりあえず今回は、荒川区エリアでの活動につなげるためではなく、どちらかと言えば息抜きのための訪問。
とは言え、勢いだけで終了後の懇親会に飛び込んでしまい、ずっとご挨拶したかった株式会社CANの方とつながれたのはとても収穫でした。
勝ち負けではないですが、負けない。
町屋にできたシェアスペースをどこよりも早く紹介します
余所者がおこがましいことを言うようですが、敢えて言わせてください。
町屋の街が変わってきました。
コーヒー1杯程度の金額で一日使い放題のシェアスペースができたのです。
(公式サイトより)
2018年第一弾のエントリは、荒川区に新たに現れたこのスポット「ivyCafe neighbor&work」の紹介をしてみたいと思います。
回し者だって?ええ、回し者ですとも(嘘
恵まれた立地条件
まずは基本情報から。
アクセスがとてもよいのです。
町屋駅から歩くと、7分程度で到着します。
尾竹橋通りを北上して、ライオンズマンションを過ぎたあたりで左折。
荒川区らしい住宅地の一角に、そのスペースはあります。
蕎麦の「うじいえ」さんの真向かいになります。
自転車ヘビーユーザーの荒川区民にとって重要なポイントとして、駐輪場(予約制)も無料で使えますよ。
(ちなみにこの場所、もしや前身はこちら・・・?)
ただの作業スペースじゃない、相互交流こそが肝
このスペースは、いかなる目的をもって設定されたのか。
運営会社の公式サイトの情報の中に、開業の狙いや思いを読み取ることができます。
こちらで見てみましょう。
私たちは、みなさんの自宅の近くや通勤の途中、電車が空いてる逆方向の場所に、自宅より緊張感があり、会社よりリラックスできる空間を提供します。「ivyCafe NEIGHBOR&WORK」では、コーヒー店のように騒がしくなく、周囲の混雑や時間を気にせず、ゆっくりと自分の時間を使うことができます。
(公式サイトより、ボールドは筆者)
一つ目はつまり、読書や仕事に使うことができる作業空間ということ。
確かに2017年に「ゆいの森あらかわ」ができたことで、ノマド環境は飛躍的に向上しました。
しかし、空間のバリエーションのなさや、一極集中の弊害も感じており、滞在できる場所が街中(まちなか)に点在しているような状態を、ずっと求めていました。
まちなかの作業場所としてイメージしやすいのは、スタバやタリーズのようなWi-Fi完備のカフェがあり得ますが、なぜか区内ではそういったものは増えません。
そんな状況の中で、今回の「ivyCafe」さんのようなスポットが生まれてきたこと。
私が思うに、これこそが荒川区なりの一つの解なんだと思うのです。
さらに読み進めてみましょう。
自分の交友範囲は意外と狭いもの。会社の同僚、取引先や同業者、子供の学校や習い事関係等。私たちは、みなさんがお住まいの地域に、多様で新しいつながりが生まれる場を提供します。「ivyCafe NEIGHBOR&WORK」では、地域にお住まいの会社員、主婦、シニア、起業家、ライセンサー、クリエイター等、様々な職業や年代のみなさんが、安心してご利用いただける空間をご用意しています。
(公式サイトより、ボールドは筆者)
ここに、より深い意図が書かれています。
空間をシェアするということは、人々が物理的に短い距離で居合せるということ。
月並みですが、個がつながることで、1+1=2以上の価値を生むということに疑いの余地はありません。
そのことは私も、先日の「talk ARAKAWA」を通じて痛感しました。
こちらのスペースはどうやら、そうした相互交流を積極的に生み出していくことに狙いがあるようなのです。
相互交流のための会員専用SNSや、イベント運営などを通じてコミュニティを耕していくのだということ。
以上をまとめると、この新しい「ivyCafe」というスペースは、「作業空間」+「交流空間」ということになります。
古民家を活かした等身大の"ちょうどよい"オシャレさ
足を運んでみると、作業場所に求められる"居心地の良さ"をまずは実感することとなります。
それでは、具体的に建物の様子を見ていきましょう。(開業初日に筆者撮影)
■玄関
思わず「ただいま」と口走ってしまいそうな、上品かつ温かみのある玄関。
ちなみにシステムは現代的で、スマホアプリやPASMOでロックを解除します。(要事前登録)
■パーソナルスペース
ここでは2つの部屋を紹介しましたが、このようなパーソナルシート(予約なしで自由に使える席)が何種類もあります。
作業席ということで、パソコンや読書、勉強などを行うことができます。
言わずもがな、全席で電源とWi-Fiを利用可能です。
■ミーティングシート
個人作業以外にも、予約して使用することができるミーティングシートが2名、4名、8名向けと用意されています。
こちらは縁側のミーティングシート(〜4名)ですね。
8名までのミーティングシートには、ディスカッションに使える黒板も設置されています。
これは打ち合わせがはかどりそう。
■2階へ
驚くほど急な階段をのぼると、そこは2階です。
2階には床座タイプのパーソナルシートと、
月単位で利用することのできるプライベートシートがあります。
プライベートシートは支払いも月額なので、自分の拠点として利用することが可能です。
そんな「ivyCafe」さん、全体の間取りはこのようになっています。(いずれも公式サイトより)
■1階平面図
■1階
さて、いかがでしょう。
無料見学を受付しているほか、そもそも会員登録も無料で、利用した分だけを支払う仕組みです。
こうしたスペースは利用者が増えるほどシナジー効果を発揮していく気がするので、ぜひぜひチェックされることをオススメします。