町屋の調査を始めてみた話。 - 「町屋銀座まちづくり? 第1回」
日常に疑問を持ち、なんとなくモヤモヤしているということだけがアイデンティティ。
多数の流れに迎合せず、自分を持っているという意味ではそれも誇り高いのかもしれませんが、はっきり言えばカッコ悪い気がしてきたわけです。
いくら勉強したって意識高いイベント行ったって意識高い発言したって何も環境変えられない。飛び込んでないから変えられない。じゃあどこに飛び込むのか。齢だけ重ねてて何になるのだ。日常に慣れて丸まっていくのか。
— こむば氏 (@KMB_Masa) May 18, 2016
自分の気持ちもよくわからんと疑いながら生きてるせいか、「あなたは何がしたいの?」にマジで答えることができずにフリーズしてしまうポンコツさほんと困る。
— こむば氏 (@KMB_Masa) May 13, 2016
こういうことに自分はテンションあがる、ってくらいはわかるんだよなー。でも、そういう個別事例積み上げて共通点探して無理やり「私はこんな人です。こんな生き方をしたいです。」って帰納的に結論づけて断言するのほんと気持ち悪くて仕方ない。
— こむば氏 (@KMB_Masa) May 14, 2016
最近いろいろ本を読んで、向かうべき方向を決められそうな状態です。
①住んでたから
②シャッター街にポテンシャルを感じて仕方ないから
これ、シャッターばかりを狙って撮影したわけでは決してなく、この沿道で撮る限りはこうなってしまうのです。
もちろん居酒屋さんなんかは夜の需要なので、昼間は閉まってて当然なところも。
結果、日用品の需要を満たす店舗はこの沿道からどんどん減っており、一戸建てや、賃貸住宅付きと思われる戸建てに建て替わっていってます。
でも、都市計画的には依然としてこの沿道は商店街なのです。
どういうことか。
以下の地図をみてください。
(荒川区公式サイトより)
これは都市計画図で、その地域に立地してよい建物の用途(商業系、工業系、住宅系など)が色分けされているものです。
図面やや右側に”町屋銀座通り”の文字が見え、その沿道がピンク色に塗られていることがわかります。
このピンク色が近隣商業地域で、この色に塗られた地帯では、一般的な住宅地よりも幅広い用途が許され、また大きなボリュームの建物が建ちます。
古くからの商店街の多くは近隣商業地域に色分けされていますが、資本主義的な淘汰の末、実際はこうした現状のところが少なくありません。
住宅地よりも制約が緩かったり、敷地前の道路幅員が広くて利便性も高いことから、開発圧力が強めです。
でもここ町屋銀座通りは、街の物理的な変化がやや止まった状態に見えるのです。
加えて、ここは観察する限り、通過交通がほとんどなく、歩いて楽しい環境がまだまだ残っています。
※通過交通・・・渋滞を避けるための裏道として、その地区を通過するだけの自動車
まあ絞り出してみればこれだけなのですが、なんかこの町屋銀座通り、何かできるんじゃないかな?
とかとか、そんなことを思ってならないわけです。
そこで、リノベーションまちづくりの一連の流れを教科書的に再現してみているところ。
とりあえずは現場での観察と、住宅地図の変遷を見て街の時系列的な変化を追っています。
並行して、国税庁が公表している路線価図を使って、街の不動産価値的な変位を調べています。
例えば平成27年のこの地区は、こんな評価がなされています。
このあたりから、次に打つ手を考えてみたいと思います。
あとは、どこに住むか。